2011
03.28

主婦の友社から五月に出る予定の
オヤジ本の初校の直しをしているのであります。

自分の書いたものだから当たり前かもしれませんが、
「そうだ、その通りだ!」
と書かれている内容にもろ手をあげて賛同しているのであります。

バカみたいであります。

オナニーをしているに等しいのであります。
去年のうちに書きあげていましたから、どんなことを書いたのかほとんど忘れていましたから、まるで昔のAVビデオをみて歓喜しているようなものであります。

けれど、年齢なのか最近はどの本を読んでも面白くないでありますねぇ。
村上春樹の本のどこが面白くてベストセラーになるのかサッパリわかりませんです。きっと買ってしまった99パーセントの人は買ったことを後悔しているのではあるまいかと推測するのであります。が、出した分のお金を無駄にしたと思うのは心理的に回避するのが人間の習性らしいんですね。
だから不思議な新しさが新鮮だったとかなんとか誤魔化するのではないでしょうか。

売れない私がいっても遠吠えですね。
でもですよ。
ぜったいに、このゲラの本は面白いです。
ブログで語っているような内容ですけど、面白さは保証いたします。
…女の人ですこしムカッとする人もオババもいるかもしれませんねぇ。

2011
03.27

 しかし何ということを東京電力…いや人間はしてくれたのでありましょう。

すでに放射能漏れから半月以上も経過しているのであります。事態は終息どころかすべての建屋(へんな呼び方でありますですね)から大量の放射能を噴き上げて東京都にまで飛散しているしまつではありませぬか。

神奈川にも放射能汚染がすでに広がっているに違いありません。風評だとして、こういうことを言わないように政府は慌てていますけれど、事態を解決でないのでは専門家でも政治家でもなく、ただの素人集団。これは風評ではなく防災の一つなのであります。

人間が滅ぶのはいたし方ありませぬ。欲のために作った原発なのありますから。

が、イヌなどの動物は関係ないのであります。
ために、本日は、このようにサングラスをかけての散歩となりましてのでございますです。

いつもよりは散歩コースも短めになるのであります。

桜が咲いている家の前を歩くのでありました。

自然が美しく飾りはじめると、それだけ人間の愚かさがクローズアップされるのであります。

やがて放射能被害で死者が出ることになり、それでやっとお遊戯集団、民社党は本気になるのかもしれませぬ。本気になってもダメでありましょう。

ずいぶん以前のことですが、野口五郎と元キャンディーズの増田恵子が別れたとき、記者会見で増田恵子の発言を思い出しました。
「彼が、オレに任せておけっていえばいうだけ不安になったんです」
ずいぶんストレートであるなぁと思いましたが、民主党にそのままあてはまるのであります。
鳩山とかいうボンボンと真っ黒髪染めのカカァはどうしていらっしゃることか。小沢は岩手県を捨てたようにも見えますですね。すっかり前に二人は北海道も東北も利用するだけの土地と人々と考えていたのでありましょう。

イヌだけには迷惑はかけられませぬ。

2011
03.26

松屋の豚丼であります。
タマゴとお新香とみそ汁のついたセットで410円であります。

テーブルに並んでいる醤油以外のドレッシングをすべてぶっかけるのであります。周囲のお客さんはシーンと黙りつつ私の手元に注目。

そして頭を左にやや傾がせて丼にかぶりつくのでありました。クロールの要領で胃にかっこむのであります。
タマゴも丼に。そのさいに大切なのは肉のヒトキレでタマゴの小丼の内側をぬぐって黄身を無駄にしないようにすることであります。

開運料理のワケがありませぬ。
が、かような飯を異常なまでに欲しているときがあるのであります。
一年ぶりくらいでしょうか、松屋の豚丼は。
ウマイのであります。

食い終ればもう用はありませぬ。
ムスッとして立ち上がり引き戸を引いてでるのであります。背後で「ありがとうございました」と声がかかりますが、無視するのがイキなのであります。

震災で家族も家も、もろともに失い、一人生き延びた五十才過ぎの男が、昼飯を食い、日雇いの道路工事にふたたび戻っていく様を想像いたしました。貸与された労働服をきているはずであります。煙草も吸うでありましょう。安焼酎の匂いが染みついていることでありましょう。灰色に濁った双眸をしていなければなりません。

頑張ろうとか希望を失うな、なにがなんでも復興させるのだ、という理想とはとおくに、今後の現実はあるのでありましょう。力強い励ましにうんうんと頷きながら、けれども一人になれば息をするのも重いのでありましょう。

日雇いで稼いだ金は、やはり震災ですべてを失った盛りを過ぎた女…いまでは売春をしている女に落としていくのでありましょう。
「あんだ、気仙沼の人だっぺ? なんとなぐ分がるおん」
「……」
「遺体があがったんだばまだ良いほうだよ。おらほのはぁ、波にもっていがれだままだでば」

松屋の豚丼が、あたかも未来を予見する水晶のように、そういう起こり得る日本のこれから…けっして美しくはありませんが、冷酷ではない温度のあるこれから十年のヒトコマを想起させたのであります。

私の後ろを何本ものペットボトルを抱えた人々が追い抜いていくのでありました。
つぎは放射能汚染の水道水であります。

人間五十年…であります。

このゲームからイチ抜けましてございます。