2011
06.12

私の作ったカレンダーに「ピザの日」と書かれていました。

それを思い出したのは生協に入った時のこと。
小雨に雨脚が弱まったので、食料をもとめ、なぜか地味な生協に入ったのでありました。
そしたらば「ピザ267円で本日は10パーセント引き」とへんなオバチャンの、昔の映画館の地方のCMを彷彿させる発音の放送が流れていたのであります。

おお、今日はピザの日であった、と迷わず購入。

自宅でピザを食ったことはありませんでした。
デリバリのヤツも不味くて高いので、この20年は止めておりますです。

あまり期待せず、オープンで焼いたところ、なかなかのモノ。美味いとまではいきませんが、たっぷりとチーズやバジルやトマトソースを加えれば、まずまずなのであります。

ひさしぶりにワインなども封をきったのでありました。

そうして江戸川乱歩の古い物語を読みつつピザをひとかけらずつ口にしたのであります。
ロメオはテーブルのピザをじっと眺めていたのでありました。

そういえば、江戸川乱歩ですが、最近、書店から姿を消しつつありますね。
たまに読みたくなるのでありますが、書店でもブックオフにもなく、昔ながらの古本屋で見つけるのであります。
イヤらしい魂をむずむずさせるような物語でありまして、梅雨時にはふさわしいのであります。

最近の小説より、昔の小説の方が格段に面白いと感じるのは、やはり感性まで老いぼれたということでしょうか。
話題の本を読んでもさっばり面白くないのでありますよ。