2015
10.16

易において恋の卦は四つありますです。咸、恒、漸、帰妹であります。

その中の「沢山咸」はなんとなく微笑ましいのであります。
初爻は足の親指に性感帯があるといい、二爻はふくらはぎが感るとあり、三爻はお股。

四爻は貞節を守れとあり五爻は背中、上爻はキス、これは婚前交性の最後らしいのであります。

むかしのことだと一笑しがちでありますが、もうひとつの恋の卦の「雷沢帰妹」になりますと、徹頭徹尾、肉体関係を論じていて、とこにお女性の愛欲の泥沼化で貫かれ、ばかりか近親相関にも及ぶ如き凄まじさなのであります。(近親相関については一般書ではカットされておりますです)

ところで賢母はもてはやされますですのに、賢妻はあまり喧伝されませんです。良妻と言われますですよね。

賢女と良女と、妻と女を入れ替えると、なんとなく男たちには納得できるはずでございます。

賢いお女性より、良いお女性を選んでしまうのでありますから。

賢いお女性はベッドでも仕事の話をしそうでございます。コトの最中においても「昨日の、あなたの発言なんですけど」と言われそうであります。そして、あまり美味しそうでありません。「そんな下品なことはできません」なんと叱られる危険も。

そこにくると良いお女性は、すべて分かってもらえそうです。
夜には妖婦になってくれるよーな感じがいたします。

で、悪いお女性とは、朝昼晩、これが妖女であります。仕事中でも男が喜ぶかと思ってエロ話をするお女性。たしかに男は喜びますですが、「こんな女と一緒になったら、困ったことになるであろー」と不安を抱くのであります。

と、単純にお女性を三区分いたしますと、恋愛で不利なのは賢いお女性と悪いお女性ということになり、実占のケースでも失恋や男に逃げられるケースが多いのでございます。

さいきん、男が結婚したがらないのは経済的な理由だけでもなさそうであることが、ここから読み解くことも可能かもであります。

たまには徹頭徹尾、雷沢帰妹の日があってもよいのではと。

え、なになに? 毎日、雷沢帰妹ですと?
であれば、悪い女でありますね。私メは大好物でございますけど…。