2015
10.20

ピントがボケてますが、大きなアサリをいただきまして、この数日間の疲労から回復しようと、素朴な焼き貝を試みたのでございます。

汁が煮立つ直前で火を止めました。
香ばしい磯の匂いがたちこもり、最初は二個ほどで止めようと思ってましたのに十個はペロリ。

人間じゃない貝もとても美味しゅうございます。

自然の塩味が体内の水分に、音を立てて溶け込んでいくのがわかりますです。

とっておきの美酒の封を切るのに時間は必要といたしませぬ。

栃木の名酒であります。
お酒の重たい味が貝の塩っ気をぬぐいとり、こりゃぁ何杯でもすすむのでございました。

メールをチェックしつつのお酒と貝なのでありましたが、「メールなど読んでいる場合か」という気分になるのは致し方ございません。

私メは周囲に叱られるほどのメール無精者。いやメール人非人。
返事をするのが億劫なのでござます。

仕事はそれでも一応は返事を出しますですが、それ以外は返事を打ちかけては、「明日にしよう」となり、明日になれば「まだいいか」となり、結局は「もう時効だろう」てな具合に崩れ落ちる連続でございます。

それで「オノはお金か女でなければ動かない男」と刻印されるのでありました。

PCを閉じ、むしんに貝とお酒を味わい、「まだ暑いなぁ」と扇風機を回すのでありました。