2021
08.13
08.13
実家は現在、塀と門の工事中なのでありますが、それが済んだら庭づくりに取り掛かることになるのであります。
父が亡くなってすぐに、父の庭をすべて取り壊し、私メ流に直したのでありまして、かなり気に入っていたのでありますが、このたびの家づくりで、台無しとなったのでございます。
廃園。
元に戻せと申しましても、それは無理であります。
あらたにお女性をつくるよーに、頭をクリアにして、新しい庭づくりのモードに切り替えなければならないのであります。
都内の名園めぐりもしなければなりません。
いわゆる名園はすべてスケベ。
「このまま帰れないぞ」
庭をめぐっている最中に、淫靡な感覚に襲われ、おもわずしゃがみ込みたくなることもございます。
キンタマがグリグリするのであります。
ちょうど排卵日のお女性のわき腹の奥がぐりぐりするのと同じよーな疼痛でありましょーか。
大小にかかわりなく名園は欲望を刺激する何かが隠されておるよーでございます。
庭は、自然であり、きわどいまでの不自然さが魅力であります。
作り手のエゴで支配されております。
庭は見せるものではありません。
一年のある一日のために向かって、庭は育つのであります。
庭は自分の手によって作るのが基本でございます。
お女性を招き、時を過ごし縁側で茶を飲み、そして帰る。
帰られた後の、いささか濁された空気の中で、ひとり直接庭に出て、先ほどまでの乱れを回想するも悪くはございませんでしょー。