08.14
四柱推命を馳駆し、断易で細部を調べるのが、私メの基本的な鑑定方法でございます。
すると、ほんとうにごくまれに、
「こ、これは~」
天を仰ぎたくなる場合がございます。
用神が取れない命式に遭遇した場合であります。
さらに断易で調べましても、行き止まりの卦。
押しても引いても手立てのないケース。
これを、
「運命障害者」
と名付けておりますです。
四柱推命卒論科で、その命式をテキストにいれて、「このよーな命式にぶつかったときは…」と講義したことがございます。
・鑑定をそうそうに引き上げて逃げるか
・立ち向かうか。
・様子を見るという手法に切り替えるか
この三つから選択しなければなりません。
運命障害者の特徴として、わりあい裕福な家庭で幼少期を過ごすという、救いが多いのであります。
が、それが救いとなるるか、どうかは別でありますが。
なぜなら親の庇護を離れる時が、かならずやってくるからでございます。
幼い頃に、怪我をして、ために学校などにいけず、さらにお年頃に難病を得て長く入院生活をする。そのうちに婚期を逸してしまう。高齢になって結婚するのでありますが、選びに選んで最悪な相手と結婚し、相手が死ぬか、暴力されるか、そーやって別れるのでございまして、そのうちに親が死に、兄弟姉妹からのけ者にされる。そしてまた奇病を発症させるという具合であります。
そんな人生のいつの時点で鑑定に見えられるか、そこが問題でありまして、取り返しのつかない年齢になられると、
「困ったぞ」
私メとしても立ち尽くしてしまうのであります。
用神が取れないというのは、喜神を使用しても、他と干合し、ばかりか、その干合が忌神に化格となるよーな場合であります。
あるいは、喜神を使ったとしても、喜神として機能せず、喜神の副作用ばかりが出てしまう場合であります。
こうなると奇門遁甲と呪術を併用するしか手がございません。
つまり「立ち向かう」のであります。
が、やはり不運体質に固まっていますから、それらの術方も一歩間違うと副作用の毒が強く出るのであります。
人は、不幸になりかけると、
「絶望する」→「引きこもる」→「いじける」→「拗ねる」の順序で、本当に固まってしまうのであります。固まったら面倒なのであります。
さいわい、運命障害者でも、なんとかして不幸から引きはがすことが出来ることに、最近の鑑定で発見いたしました。
下手をすると、こちらが感染する危険があるので、すこし命がけでございます。
運命障害者が、その症状が和らぐと、
「恋をしてみたいです」
共通する欲望であります。