08.15
たこやきを食べていましたら、
「探している印鑑はみつかるでしょーか?」
という鑑定が舞い込んだのでありました。
いわゆる失脱占であります。
失脱占はタイヘンであります。
「見つかる」といって見つからなければ自分で自分の腕に失望しますし、「見つからない」と断じて、
「見つかりました~」
では、あまりにオショシイのでございます。
卦を立てて、
「これは見つかるだろう」
直感いたしました。
まず、卦が動いておりません。失せモノが動いていないことを意味します。
そして、印鑑の用神は父母。
二爻の亥父母が印鑑であります。日晨を持ち、旺相しております。
「本日、見つかるでアロー」
と断じられるのでございます。
が、場所はどこか。
二爻の亥父母は、伏している寅と生合。
寅の中に印鑑があるのであります。
その寅は何か。
これを推理することが決め手であります。
寅は二月の支。とすれば冬物のコートのポケットか…?
いやいや、そもそもコートのポケットに印鑑を入れるだろうか。もちろん先入観は危険でありますが。
そこで、いただきものの大阪のたこ焼きを、ひとつ口に放り込みましたです。
「!」
クローゼットの中のカバンの中にある!
それは、ちと古びた、そんなに高価なカバンではない。
四角い形のカバンで、上に取っ手がついているカバンである。
そー告げました。
翌日の朝、
「ありました、四角いカバンの中に。恐るべし、断易!」
のメールが届いていたのでございます。
なぜ、古びたカバンか。伏寅は月破であり勾陳。兄弟でありますから、それほど高価なカバンではないはず。
そして、「寅」の文字から、上にグリップのついた四角い形のカバンだと推測いたしたのでありました。
たこ焼き…。夢中になって断易を読み込んでいて、つい味わうことを忘れ、気づいたときには胃におさまっていたのでございます。