2019
01.13

人は、木行、火行、土行、金行、水行の五行をすべて持ち合わせている者として、四柱推命を解くのであります。

五行とは、東洋占術の基本でして、この世を構成する五つのエレメントとでもいえるでしょーか。

たとえ、生年月日から割り出される命式が、木行と火行しかなかったとしても、土行も金行も水行もウィルスとして備わっているのであります。

ですから、自分は「短気」な性格だとしても、意外にのんびりな所もあるし、時には「今日は気が長い感じだ」などと不思議になることがあるのであります。

また、信じられないとする凶悪な犯罪が発生しても、気持ちのどこかで犯罪者を理解する部分もあるのであります。

「あいつは嫌いだ、虫が好かん」
これは、相手の性格を、自分の体内のどこかに宿している証拠だともいえるでありましょー。

ただ、個人個人は、自分の有している、もっとも強いエレメント、つまり強い五行の相互関係に支配され、おのずと行動も、その強い五行に片寄るのであります。
強い五行だけでなく、もっとも弱い五行も、真夜中に唸る蚊のように気になり、行動に個性が出るのであります。

このような四柱推命の謎解きをはじめたら止められませぬ。
相手の行動から、
「おそらくこういう命式ではあるまいか」
などと推測することもしばしば。

今日は、十傳スクール四柱推命接続科で、つい「相手の命式を利用して、自分がひと儲けする」という秘伝を漏らしてしまいましたです。
接続科というのは、初等科と卒論科の中間に位置する、いわば中等科でありますが、「おっとっとっと…」と口をつぐもうとしましたら、質問攻めにあいまして汗をかいてしまいました。

占いを学ぶと、いつしか怒ることも少なくなっているてしまうのは、「こいつは、命式から言うと、五行のこれが噴出しているところなのだろう」
などと観察するからでありましょう。
反対に、「人間とはなんと愚かだろう」と無気力になり人嫌いになる副作用もありますが。

2019
01.12

そろそろ郷里に戻り、老母に栄養補給をしなければなりませぬ。
たまには吉方位を選びたいのでありますが、さしたる方位が見つかりませぬ。

方位学では凶方位が圧倒的に多いのはどー言うわけかと考えたりするのでありました。

世の中は悪い出来事が多く、良い事は少ないのが当たり前ですから、そういう事情を方位角にも取り入れているのだろうと思っておりました。

でも、すこし最近の南朝鮮の難癖を見て思ったことは、戦国時代だけでなく歴史は戦争で彩られているなぁーということであります。
大名は理由にもならない理由をねつ造し、非道なる侵略戦争を仕掛けるのが常であります。「戦のない世の中を作るため」というのは大河ドラマでの姿勢ですが、じっさいは民衆に地獄の苦労を強いることなど屁ともせずに侵略戦争に駆り出すのであります。

そこで、昔の賢者、つまり占いを馳駆する学者たちは、無駄な戦いを避けさせるために、
「殿、その方位は三年間は滅亡を招きます。なにとぞお考え直し下さいませ」
と進言したのではないか。

つまり、凶方位がべらぼうに多いのは、戦いを防ぐための配慮だったかもしれませぬ。

それでも、戦いになった場合に、秘伝としての兵法の方位学を用いたのかもしれませぬ。それが行軍三奇などの秘伝ということもあり得ますです。

また、たとえば遁甲の刑格は、庚×己という配合で、効果としては「お女性のカラダを好きなように弄べる方位」とされ、私メの本にも、そのように書かれておりますです。

が、古書を紐解くと、『六庚加六己・赤地須千里・遠行車馬堕・軍兵半路止』などと記され、すべて軍事であり、肉欲には触れておりませぬ。
奇門大全にも『求謀主失名・破財・疾病』と記されておるだけで、肉欲の解釈は、後世の意訳あるいは経験則かもしれませぬ。

古きをたまに尋ねると、凶方位を犯す勇気が出てまいりますです。

2019
01.11

失くしたかな…。
と思っておりましたノートが、突如、何でもないところから忽然と出てまいりました。

奇門遁甲風水家相のノートのファイルであります。
これがないと非常に困るのでありました。
奇門遁甲家相の巒頭から理気、挨星法などの家相のエッセンスが詰まったノートでしたから。

探し続けていたのでしたが、それが、
「春から家相を公開しよう!」
と決心したら、なんと目の前の本箱から出てきたのであります。

完全に諦め、「部屋を整理した時に誤って捨ててしまっていたのだろう」と、テキストを、ふたたび膨大な資料からピックアップしようとしていた矢先でありました。

「どこに行っていたのさ~。ずいぶんと探したんだぜ」
穢れのない少女のようなファイルでしたが、老女のよーなシミがかしこについておりましたです。

「わたしは、ずっと、ここにおりましたのに」
とでもいうかのよーに。

易経を、こんなとき役立たせます。
占いとしては断易や奇門遁甲卜易(未公開)を用いますが、修養としての易経であります。
易経曰く、『反復す。それ道あり。七日にして復り来る』とあり、『逐うこと勿れ、自ら復る』ともあります。
『無理に求めても手に入りません。手に入る時期が来れば、向こうからやって来るものです』という意味。
この言葉に従い、ある時からファイル探しを止めていたのでありました。

小運命と中運命そして大運命があると、私メは勝手に決めています。
「腹が減ったから餃子を食うぞ」
たとえば、これが小運命。多くの場合、たやすく叶えられます。

中運命は「あのお女性とおデートはできるかな?」
これは、いささか難しく、期待が強ければ叶えられませぬ。期待していなかった別のお女性になるケースが多いのであります。

また小運命で「王将の餃子」と決めていると、たまたま混んでいたり、閉店時間になっていたりで、別の店にすることになりすと、これはイカン、「今日は小運命の達成も難しい日だぞ。中運命もダメかもな」と予知したりいたしますです。

いずれにせよ、
「どこの教室でもヤラない家相を皆さまにご伝授させていただこう」
と思った矢先のノートの発見でして、それが出てきた過程に、易経とは、人間の行動規範の集大成であることを、あらためて知る思いなのでありました。

そして、奇門遁甲風水家相の講義をしなさい! との占いの女神さまのご命令なのでがんしょか…とも感じたのでありました。

この「易経」のエッセンスをまとめたものは、「断易高等科」の講義のお仕舞いに、皆様にお配りするのでありました。