2011
07.31

まいとし、夏になりますと、それも7月30日あたりになりますと、柄にもなく賑やかな場所にひたりたくなるのであります。

40年ほど前になりますが、叔父が突如発狂した日が7月30日でありました。
4年後に自殺するのでありますが、7月30日になると、とにかく大騒ぎしたくなるのであります。

夕方からセンタイショーとか花火をやるというので、救われたよう気持ちで出かけたのでございますです。
知り合いも何人かいまして、のどかにビールなどをやりつつ、ふるまわれた焼鳥などをつまんでいたのであります。

すると……。

うしろで夫婦げんかがはじまったのであります。

画像が、その奥さんであります。
こういう画像をUPすることは危険なのかもしれませんが、人相としてどうしてもお伝えしなくてはなりません。

はげしい美人であることは奥さんの名誉として明言いたします。もし易者でなければ、いかなる手段を弄してもふるいつきたくなる肢体をしておりました。

しかし、ひと目見て、「これはいけない…!」と判断したのであります。
唇の両端が下にさがっております。
純正の『不平不満の相』であります。
どんなに大切にされても、満足することはなく、人の好意を曲げて解釈する傾向が大。
たとえば、ランチをご馳走して、そのあとにラブホに誘ったりすると「ランチ売春じゃないの」とか口をとがらせるタイプであります。
街を歩きながらブランド品のバッグの値段をみて男が「うわっ、高いなぁ」などと言おうものなら、「どうせ私には安物がお似合いだとおもってんでしょう」とふてくされ、その日いちにちぶつぶつ文句ばかり言いつづける相であります。
ひとことひとことに絡んできて、げすの勘ぐりじみた貧弱な理論構成でありながら、しかし執念深く食いついてくる相。素直さのみじんもない相であります。

案の定、この奥さんの小言はおさまりませんでした。
ご亭主が「わかったっよ、もういいよ」と降参しているのに、さらに追い打ちをかけて「そのビール3杯めよ、1200円よ。どうしてそんな無駄遣いばかりするのよ、ったくぅ!」
と攻撃をやめないのであります。

周囲はしずまりかえり、センタイショーの音だけが響き渡るのでございました。
われわれオヤジたちもいたたまれない気持ちで、音をたてないようにビールをすすり、背中をまるめて焼き鳥をついばむのでございました。
私メはこういうオナゴ殿は我慢できませぬ。
もしもパートナーでしたらそっこく別れるでありましょう。
たとえ自分に非があっても、ガミガミと噛みつく女性からは、ものも言わずに逃げ出すでありましょう。
昨年の秋のことをおもいだして、ちと苦笑い。

唇の両端のさがった人相は男女とも満たされることをしりません。
もっともっと、もっと欲しいと不満ばかり。
とくにお金のことになると鬼のようになる人が多ございます。

ただ大のセックス好きでして、この相の人が離婚されたりせずに孤独から免れて生きていけるのは、セックスの面で秀でている何かがあるからでありましょう。
逆に言うならば、唇の両端…つまり口角の下がった女性で離婚したり、そして離婚しても男のいないお女性はセックス面もつまらない体質と断じるようにしておりますです。はい。

2011
07.30

8月も長いボイドタイムがありますです。
たとえば8月15日。夕方の5時頃から始まって17日の9時くらいまで続くわけですよ。
魚座のボイドですから、いがいに陰険ですよ。淫乱ではなくてですよ。
なにが陰険かというと、言われたことを信じていると、それがトラブルになるとかです。
もちろん帰省中の運転にも注意してくださいね。

さいきん、夫殿の仕事があぶなくなって奥さんが働くというケースが増えています。
知り合いの奥さんも同様らしく、「夜の仕事を始めることになりました」なんて連絡がありました。
考えた末に「それはスゴイ、モテモテになりそうですね」とメールで返事をしたんですよ。
なにを考えたかというと、もしも、
「飲み屋で働くのは問題かも」
なんて送ったら、
「仕方ないでしょう! ソレしかないのだから」
と叱られるかもしれませんです。
また夜の仕事といっても飲み屋でないこともあるでしょう。
そこを飲み屋と思いこむ態度を示すことによってジョークになる答えが「スゴイ」だったのでございます。
そうだとしても「どこまでもいい加減な人ね」と思われるかもしれません。もしも彼女と恋仲でしたら
「飲み屋で働けは良かったわけね。恋人が飲み屋で働くといって喜ぶ男はいないわ」
と怒髪天を突かれる場合も予想されます。
けれどそういう関係ではないので大丈夫だし、たとえそういう関係だとしても、へたに心配するよりは安全なのであります。
心配する素振りをすると「お金を貸して」などの会話に発展します。お金というものは恐ろしいもので、貸し借り関係になると、やがては相手を憎んだりする泥沼に陥ることは避けられませんです。
ですから、対人関係で最悪な展開を避けるには、時にはノー天気を装うことも大切なわけです。この人、バカじゃないの、と思われた方か被害は少ないのであります。
その奥さんの場合は、飲み屋ではなく、ショーウィンドーの飾り付けだったそうです。
「いやねぇ、飲み屋で働きたくても働けない年ですよ」
と返ってきて、ホッといたしましたのであります。

こういう神経をボイドタイム中は使うことも必要なわけです。

さて、8月のボイドタイムです。

2011年07/29(金)08h03m in蟹  ~  /30(土)15h16m
2011年08/01(月)15h21m in獅子 ~         17h42m
2011年08/02(火)08h38m in乙女 ~  /03(水)19h06m
2011年08/05(金)20h56m in天秤 ~         20h58m
2011年08/08(月)00h14m in蠍  ~         00h21m
2011年08/10(水)05h24m in射手 ~         05h39m
2011年08/11(木)05h35m in山羊 ~  /12(金)12h49m
2011年08/14(日)21h25m in水瓶 ~         21h54m
2011年08/15(月)17h21m in魚  ~  /17(水)09h02m
2011年08/19(金)20h50m in牡羊 ~         21h37m
2011年08/22(月)08h59m in牡牛 ~         09h54m
2011年08/24(水)18h32m in双子 ~         19h31m
2011年08/25(木)22h04m in蟹  ~  /27(土)01h09m
2011年08/29(月)02h10m in獅子 ~         03h14m
2011年08/30(火)07h16m in乙女 ~  /31(水)03h26m
2011年09/02(金)02h35m in天秤 ~         03h49m
2011年09/04(日)04h41m in蠍  ~         06h04m

2011
07.29

新聞紙に包まれたお酒をいただいたのでありました。
「その手には乗らないよ」
と思いつつ、しかし、新聞紙に包まれたお酒というのは、やはり美味かったことを思い出しました。山形だったかの、やはりいただきモノのお酒。これも新聞紙にくるまれていたのでありました。

新聞紙を剥ぐと、なんと非売品の酒ではありませんか。
非売品ではありません。
「非売品の酒」という名の酒でありました。

栓をスポンと抜きまして、グラスに注ぎました。
つんとくる日本酒独特のニオイ。夏には暑苦しく感じられますです。

が…、が、であります。
「旨い!」
唸りました。

あらためてラベルを眺めますと、19度もございます。

イイ女ぶった女が、本当にイイ女だったというような旨さであります。
久保田とひけをとりません。
やや度数が高めなのが、夏には辛いところですが、クセもなくするりするりと喉をすべっていくのでありました。

これは煙草をすわなくてはいけません。

いっぽんをしばらく指でもむようにあいぶしてから、おもむろに火をつけました。
グラスのなかの日本酒がゆれるのであります。

あいたいなぁ、とおもうのでした。
だれなのか、その対象をおもうよりさきに、あいたいという気持ちが先行いたします。
あいたいなぁ、という言葉の響きが、煙草の重さや、日本酒ののどごしと共鳴しあっているようであります。

「オノさんは、その人柄じゃ、幸せじゃないよね」
とむかしに言われたことをふと、思い出し、
「いやいや、ざんねんながら、じゅうぶんにしあわせです、すみませんねぇ」
と、つぶやくのでありました。