2016
08.30

老木に、どこから吹いてきたのか花びらが舞い降りておりました。

よりどころを失った花びらと、誰にも見捨てられた老木の取り合わせは、私メの心を和ませるのでございます。

この紅い花びらを、うんと着飾らせたいのであります。男どもだけでなくお女性たちが、ふと振り返るような花びらにしたいのでございます。

けれど迷子の花びらが、やがてしょぼくれることも老木はご存知なのでありましょう。
それでもイイではないか、夏の終わりの、一瞬だけでも鮮やかな花となれればイイではないか。

小さな庭にも物語がございます。

死んだ人たちを、花を眺めながら思い出すのも、ときおり、せきこみたいほどの激しい郷愁をさそわれて悪いものではありません。

雨のたびに庭から夏装いが薄れてまいります。
10日前の庭ではございません。

5本の指が埋まってしまうほどの柔らかな、お女性の腿とお話をしたくなりました。
膝頭の裏側を台風の渦のように指紋をあてながら、夏が崩れていく風景を眺めてみたいものでございます。

人は成長するモノだという観念と、人は死に逝くものだという観念の、ちょうど境目あたりにいるお女性と湯豆腐をつつきあいたいものでございます。

精神病から立ち直りかけの透明な狂気をまとったお女性と台風の過ぎた海岸を、髪の根を風にしごかせながら歩いてみたいものでございます。

老木となった私メにも、紅い花びらが吹いてきてほしい。
八月も終わるのでありますから。

2016
08.29

名水の都、秦野であります。

茅ヶ崎を海岸沿いに134号線を二宮から逸れて30分もすると、小京都というたたずまいの秦野へと到着いたします。

大山が、まるで比叡山のように迫り、河原町交差点というのも、なんだか不思議な気がいたしますです。

京都の東の川端通りの上を歩いているのではないかという錯覚すら覚えるのであります。
丹沢山系の龍脈のふもとの地。

残念なのは、歩いているのは老人老婆だけ。

目的は仕事でありますから、そのようなことはド~でもイイといえば、どーでもいいのですが、やはりいささか残念ではございます。

でも、近郊には新しいステキなお家がかたまって建築されていますから、夕方にはピチピチさんもいらっしゃるのでしょう。

台風がもたらした雲にかすんだ丹沢の山々を眺めつつ、紅葉の頃には秋を吸いに来ようと思うのでありました。

では、9月のボイドタイム。

2016年08/29(月)15h26m in蟹  ~         17h13m獅子
2016年08/31(水)13h21m in獅子 ~09/01(木)00h23m乙女
2016年09/03(土)07h15m in乙女 ~         09h56m天秤
2016年09/05(月)09h31m in天秤 ~         21h39m蠍
2016年09/08(木)09h45m in蠍  ~         10h20m射手
2016年09/10(土)09h52m in射手 ~         21h56m山羊
2016年09/12(月)19h01m in山羊 ~  /13(火)06h30m水瓶
2016年09/15(木)00h32m in水瓶 ~         11h24m魚
2016年09/17(土)04h07m in魚  ~         13h23m牡羊
2016年09/19(月)05h12m in牡羊 ~         14h00m牡牛
2016年09/21(水)12h35m in牡牛 ~         14h55m双子
2016年09/23(金)17h00m in双子 ~         17h35m蟹
2016年09/25(日)10h43m in蟹  ~         22h49m獅子
2016年09/27(火)17h54m in獅子 ~  /28(水)06h44m乙女
2016年09/29(木)19h08m in乙女 ~  /30(金)16h53m天秤
2016年10/02(日)14h43m in天秤 ~  /03(月)04h43m蠍
2016年10/05(水)10h07m in蠍  ~         17h26m射手

ありゃーん、9月10日(土)開講の、神戸での断易初等科は、ボイドタイムまっさなかでありますです。
これも楽しからずや。
で、ございます。

2016
08.28

風が吹いております。
台風を告げる風でございましょうか。

庭には雑花が揺れておりました。逝く夏を惜しんでいるよーでもあります。

秋の靴音が、かすかに聞こえる日でございました。すでに蝉の鳴き声は絶え、耳を澄ますと虫の声。それは官能的ですらございます。
ベージュ色やブラウン色が恋しくなっている自分にも気づきますです。

八月は申月。
申月生まれの鑑定は神経質になるのであります。
ですから、たぶん普通の人よりも、易者である私メは晩夏のうつろいを敏感に受け止めよ―しているのかもしれませぬ。

けれど、それにしても本日の風は秋の靴音が明確に鼓膜に重いのでございます。

落ち葉が落ちていることからも、夏は破れていることは確かでありましょう。

運命の秋風。
恋の秋風。

振り返る季節が近づいておりますです。

秋モード。
お女性のファッションが楽しみでございます。
が、パンストでお尻を固めないようにお願いいたしまです。

秋冬はお女性のお尻が缶詰のように固くて情緒がございませぬゆえ。