2014
01.31
近くの庭園を歩いていましたら、おやおや蝉の抜け殻をみつけましたです。
「心はずっと前に離れていましたよ」
なんて言葉を思い出しました。
「で、いよいよカラダも離れるのでありますね」
と申したところ、「ずっとこのままでいたかった」なんて不思議な発言を受けたのでありました。
ても、移せ身なのですから、ホントは霊魂として残って入るけれど、身は別の相手にあると言うのが正しいはずであります。
晩秋の名残を、春先に見つけるとは、なかなかあることではありません。
新しい何かが始まったころに、過去が追いかけてくることは、よくある話ですけれど、空蝉は春には不似合い。
春は出会いの季節であるということは、過去の濁情との決別を意味し、それは二股の季節なのかもしれませぬ。
新しい男との濁情が確固たるものにならないうちは、過去を切り捨てることは現実的には難しいことでありましょう。
濃密な快楽を被曝しては、つぎなる快楽が保障されるまでは不安なのでございましよう。
濁情から抜け出すには仕事や趣味ではなく、やはり濁情によってしか償えない特質を帯びているのでありましょうか。
そして遠い日に「そういえば、今日はあの人の誕生日だったかなぁ」としみじみと思い出すのでしょうか。
いえいえ、それは男の場合であって、お女性が思い出すのはイブとかバレンタインなどのイベントか自分の誕生日と相場は決まっておるようでございます。
春の日のまだ寒い近くの庭園で、なんとなく思っただけのことでありました。
Category:
独断的恋愛論 /
Tags: no tag /
2014
01.30
レイトショーに行ったのでございます。
普通ならば新しくできた辻堂のテラスモールのシネマに出かけるのでしょう。その方が人々も多く、濁情の出会いのチャンスの確率が高いからであります。
が、すでに出会いを求める気持ちもなく、また、そういう場所で出会いがあるはずがないという境地にも達しておるのであります。
で、茅ヶ崎のマイカルシネマへ。
誰もいないのでありました。
チケットを買う時に、「空いているお席を選んでください」といわれましたが、埋まっている席はひとつもございません。
「お客は私だけですか?」
と問うと「いまのところはそうです」という返事。
そして最後まで私メ一人のために映写機は回るのでありました。
面白くも、面白くなくもない普通の映画でしたが、これもまた良いのであります。
ただ「マジソン郡の橋」にひどく似ている構成であったのが気にはなりましたです。
東京家族にしろ、しあわせの黄色いハンカチにせよ、お手本がないと作れない監督なのだろうと、そこは同情した次第でございます。
和服の松たか子が帰宅し、そのとき、しめた帯の柄が、出かけた時とは反対になっていたことから、不倫相手の下宿で帯をといたこと、つまり情事を、お手伝いさんに気付かれる設定でありましたが、現実問題として、階下に大家のいる部屋で和服を脱げるか、そこがいつまでも疑問に残ったのでございました。
銀座のママが店のドアの鍵を後ろ手でカチリとかけ、それから…の時も、帯をといたかどうか、すでに記憶はあいまいであります。
パンツが裏返しになっていたことはございました。
ソックスが裏返しのことはしょっちゅうでありました。
だからというわけではありませんが、パンツとソックスはなるべく着用せぬ習慣が完成しているのでありますです。
とにかく穴だらけの映画でも、映画館で見るというのは格別の感じなのでございます。
Category:
十傳の日記 /
Tags: no tag /
2014
01.29
今年もチョコをいくつか頂き、安心、安心でありますです。
年齢がいくつになってもバレンタインのチョコというものは、対男たちへの優越を得られるかどうかの通信簿なのでありますです。
さて、「感謝」という漢字が埋め込まれているチョコを頂いた気持ちはちと複雑なのでありました。
「エッチ!」とか「好き!」などならダイレクトでヨロシイのでありますが「感謝」ではよそよそしいのでありますです。
しかして、その真意は?
そこで測字占法の出番であります。
「感」と「謝」の二つの文字。
「感」は咸と心の合体。
咸には戌の文字が入っています。つまり戌の心。犬のように従う気持ちがあるという意味なのでありましょう。
口が一つありますが、これは一人身の孤独でありましょう。
これが日であれば、口+口でキス願望でありましょうが、ここは残念なところかもであります。
…いや、謝の言偏に口が一つありますですぞ。
まあ、いいか。
では、「謝」は…。
謝は詩と身。
ポエムの如きロマンチックなムードに身を包まれたいという意味に解釈できるのであります。
寸は専の終わりの文字。「あなただけの専用の女よ」ってな解釈ができますです。
辱の最後の文字でもございますですね。ふーむ。
すべて手前味噌の判断であることは間違いございませぬが、これで相手の気持ちを、いい意味に誤解できそうなのでありますです。
Category:
占いのお話 /
Tags: no tag /