2021
09.30

10月8日で、「新生四柱推命初等科」は締め切ろうかと思うのであります。

というか、モリオカでのうのうと鼻くそをほじくっているあいだに、新たな申込者が急増いたしまして、
「もは東京に戻らねば…」
なにしろテキストが不足になり、その作成の必要に迫られたからでございます。
せっかくモリオカでのWi-Fiが強化され、実家からの配信も可能になったのでございますが、そのよーな優雅なことは言っていられなくなりましたです。

すでに受講されている方は、お分かりでしょーが、私メの四柱推命は、当てずっぽうのものとは、ちと異なっているのであります。

同じ種子でも、日あたりのイイ場所で育てるのと、日陰で育てるのでは、開花がことなるよーに、同じ生年月日でも環境によって天と地ほどの人生の差異が出てくるというものでございます。

ですから、
「来年は壬寅だから、良いですよ」
などと安易な推命は出来ませんです。

いままでどういう生き方をしてきたか、病気の有無は、そして現在の職業は…というように個々の環境によって、壬寅の年だとしても、変幻するのでございます。そーいう四柱推命なのであります。

凶のなかに潜む吉を探り、吉のなかの凶を見つけ、チャンスと注意を知ることで、幸運を手にするのでございます。
ですので、占いには違いありませんが、オカルトではなく、現実に即した見方を習得する講義を目指すのでございます。

というわけで、私メだけの池に、しばし別れを告げたのでございます。
巨木は秋の初めの微風に、葉裏をそよがせておりました。

■以下、新生四柱推命のご案内を再掲いたしますです。
●スケジュール
毎月第二週の土曜日の講義ですが、初回だけ10月23日(土)です。
2021年
10月23日(土)
11月13日(土)
12月11日(土)
2022年
1月8日(土)第1週の土曜日ですが変則日です。
2月12日(土)
3月12日(土)
4月9日(土)
5月7日(土)
6月11日(土)
7月9日(土)
8月13日(土)
9月10日(土)

●講義時間は。11時から16時までの講義となります。
前期6月ヶ月分の受講料。
15,000円×6か月+消費税10パーセント=99,000円テキスト料10,000円+消費税10パーセント=11,000円
合計  110,000円

十傳スクールが初めての方は、
入会金 10,000円+消費税=11,000円
合計  121,000円

そうそう、講義は完全リモート講義で行うのであります。

お申し込みは、「お問い合わせ」がお願いいたしますです。

 

2021
09.29

曲がり角は魅惑的でございます。
そして誘惑的でございます。

まっすぐに進めば何の問題もないのに、見知らぬ曲がり角にたつと、問題のない安全な道がつまらないものに見えてしまうのであります。
曲がり角をまがってトントン拍子に進むこともありますが、それはごく稀でして、
「どーしてあの時…」
衝動に負けた自分を悔やんでしまうのがホトンドでございます。

けれど、曲がり角をまがって抜け出た道が、いつも見知っている道だというのに、夢から覚めたよーに、方向感覚を失い、奇妙なラビリンスに陥ることも多いのでございます。

運命の悪戯を曲がり角にかけて申しているのですが、モリオカに暮らしていた頃、日常的に歩いていた道をたどりました。

不思議なくらい変わっていないことに驚き、
「では、あの角を曲がれば…」
しかし、なだらかな丘陵のむこうは当時とおなじリンゴ畑。その奥にモリオカの市街が模型細工のよーに広がっているのでありました。
上空には東北でなければ出来ない雲が。
そっくりそのままなのでございます。

これもまた時のラビリンス。
まだ17歳ではないかと錯覚してしまうのでございます。

目をつむって歩いてみました。
「そろそろ、あの小屋のある地点だろう」
すると左手に栗の木があり、潰れかけた廃屋がまだ残っており、ちょうど、その廃屋を通り過ぎるところなのでした。

「いままでの歳月はなんだったのであろー」
反射的に浮かぶのは、お女性たちの顔、顔、顔。
なぜか顔の下の記憶は薄く、そのお顔も、思い出そうとすると泡のよーに消えかかるのでございます。
そして、ケタケタ笑う、笑い声だけが、虚ろな記憶から肉声として脳の奥に響くのでありました。

「きっと」
と思いましたです。
「死の直前は、コレと同じ現象があるのかもしれない。いや、そーあって欲しい」

まっすぐな道でも、曲がりが戸を曲がってしまったとしても、たどり着くところはソコなのでありましょう。

2021
09.28

ボリメキという、卑猥とも感じられる音の響きをもつキノコが大量に出回っていたので大量に買い込み、今夜はキノコ鍋。

ボリメキの正式名称は知りません。
知ってしまえば、つまらなくなるでしょー。

この世には知らなくてもイイことが、けっこうあるのかもしれません。
17歳のお女性が、
「知らなくてもイイことを知ってしまった…」
と高校を中退したあとで、喫茶店のノートに書き込んだりしていました。

占いも知らなくてもイイこと…、いや、知らなくて当然のことなのかもしれませんです。
神様だけが知っていることを、非科学的なアプローチで知ろうとする技術が、占いなのであります。

「おせーて」
とせがまれても、
「いやいや」
と、そう簡単には無理ですよ。
ああ、「おせーて」は今の50歳前後の流行り言葉だったでしょーか。
「やりーノ」「ありーノ」とかも、いまはオショシイ、当時の流行り言葉。

親の恋愛とかも、赤面の気持ち悪さで知りたくない事柄の一つであります。
洗濯干し場につるされた、親の閨の行為のあとの染みも見たくないのであります。

恋の相手のホントの気持ちも知りたくないのであります。
「好き」
と分かった瞬間に体温が下がってしまいそーでありますから。

そう考えると、知らなくて良い事ばかり。

なのに、占いの人気は高いのであります。
「オレは占いなど信じない」
と30男が否定しても、占いは何千年も続いているから勝負になりません。
その男だって、子供が出来れば姓名判断の本を見て画数を決めたりいたしますでしよー。姓名判断は、明治五年の戸籍制度で百姓も苗字を定める政令が出たあとの短い歴史しか持たない占いなのにですよ。

まあまあ、このボリメキ鍋は出汁が効いて、じつに美味いのでありました。
老母と二人で、ペロリの夜でございました。