2016
11.30

長野から、おリンゴが届きまして、その一個、一個の巨大さに腰を抜かしているのであります。

長野の林檎は、いまや青森や岩手のお味をはるかに凌駕しておりますです。

それはそれとして、林檎の木は郷愁を掻きたてられますです。
作業をしやすくするために、枝を低く抑え、左右に広げた独特の幹が並ぶ低木の林を目にすると、なぜか涙ぐみたくなるのでございます。

お女性の乳房に顔をうずめて、おいおいと泣きたくなる如き感傷に浸れるのでありますです。

長野に旅行すると、丘陵に林檎の林があり、見事なモノでございます。
郷里に帰ったような錯覚すら覚えるのでございました。

長野産のお女性は、顎が妙に長い人相をお持ちの方が多く、林檎を二個左右の手に握り、人差指で林檎のくぼみをほじくりつつ、その顎にアギンと噛みつきたくなる衝動に襲われるのでございます。

林檎を齧ると、林檎の幹が割れるような音が歯の根元に響くのも心地よいモノであります。

さて、12月のボイドタイム。

2016年12/01(木)13h10m in射手 ~         17h53m山羊
2016年12/03(土)19h17m in山羊 ~  /04(日)04h45m水瓶
2016年12/05(月)20h23m in水瓶 ~  /06(火)13h32m魚
2016年12/07(水)23h06m in魚  ~  /08(木)19h16m牡羊
2016年12/10(土)10h07m in牡羊 ~         21h41m牡牛
2016年12/12(月)13h06m in牡牛 ~         21h42m双子
2016年12/14(水)15h00m in双子 ~         21h10m蟹
2016年12/16(金)06h39m in蟹  ~         22h16m獅子
2016年12/19(月)01h58m in獅子 ~         02h53m乙女
2016年12/21(水)10h57m in乙女 ~         11h40m天秤
2016年12/23(金)04h33m in天秤 ~         23h33m蠍
2016年12/25(日)16h23m in蠍  ~  /26(月)12h19m射手
2016年12/28(水)10h46m in射手 ~  /29(木)00h12m山羊
2016年12/30(金)17h07m in山羊 ~  /31(土)10h29m水瓶

では良き、今年最後の一ケ月を。

2016
11.29

東洋占術では、富と権力を二本柱に置き、お金持ちであればしやわせで、地位が高ければ良く、良質な男と結ばれれば幸運であるというのが判断の究極に置いているところは周知の事実でございます。

心の問題は、いちおうは占術の範疇ではないとされておるのでございます。

孤独を嫌うのも「孤貧」につながると畏れますです。
孤貧というのは、孤独で貧しい意味であります。

しかし、貧はさておき、孤独が不幸だとはイコールでつながらないのではないかと思ったりいたします。

誠実であれば、孤独に陥ります。

単身赴任で恋人と遠距離恋愛になり、その濁情に誠実であろうとすれば、現地で他の異性と接することを否定いたしますから、おのずと孤独になるのであります。

濁情だけでなく、自分の意思に誠実であることも孤独への道であります。
絆が大切だと言われますが、絆こそトラブルにつながることは言うまでもございませぬ。
が、絆はビジネスチャンスの原点と考えていれば、お金のためにイヤな人間とも仲良くしなければならず、それが大人の常識だとたしなめられる世の中であることも確かであります。

姓名判断セミナーの講義をしながら、そのことが頭にございました。

不幸な名前、凶の画数。あるいは幸運を呼ぶ画数だと解説しながら、お金とか地位とか、正しい恋愛とかを望みながらも、それだけでは満足できなくなり、そして幸運の道から外れていくケースの、なんと多いことか。

四柱推命で、悪い生年月日だと論じ、そして或る大運が来れば金運が満たされると解説し、あるいは方位を使い、改名をすることで運を上げる方法を伝授しながら、けれども「孤独」がはたして不幸に直結するものなのか。

たとえば、差別の厳しい分野に「音楽」がございますです。
絵画や映画や小説はシュールを許しますが、音楽では調子っぱずれを厳しく糾弾し若しくは哄笑し、音痴の輩を仲間に入れてくれませぬ。

では、調子っぱずれの方々は、孤独かと申せば、恥ずかしくはありますが、孤独ではございませんです。

誠実さは孤独だというところから逸脱しますが、あまりに上手すぎる歌手の方が孤独かもしれませんです。

理解されなくても、一つに集中することは、たのしい孤独であり、そして、それは孤独の向こうにも、別の金運の足掛かりを生む方法なのではなかろーかと思ってみたりしたのでありました。

さよなら、さよなら、さよなら
あなたが好きだから、あなたの好きにすればイイのさ。

孤独は、やはり自分に対する誠実の証でありましょう。

2016
11.28

夏過ぎに頂いた朝鮮漬けが、ほどよく醗酵しておりました。

酸っぱさが出るくらいに漬かっていないと美味くありませぬ。

幾重にも巻いたビニールをほどくと、保管していた車庫は異様な匂いが充満するのでありました。

占いのお勉強も、この漬け具合かも知れませぬ。

さっぱり理解できなくても、そのうちネチョッと分かりだすのであります。そうなればシメたもの。

理解にも個人差がございまして、最初から頭に入ってくる人がおります。でも、そういうお方は部分的に秀でているだけであります。
じっくりと頭になかで熟成を待っての理解は、部分的なモノが線のよーなもので結ばれる理解であります。

本日は、仕事が予定より早く終わり、一日分儲けた感じであります。

次の仕事をすればイイのでしょうが、そうはいきません。

この解放感は、今年初めてのモノであります。

インスタントのお赤飯をこしらえ、朝鮮漬けといっしょに腹に納め、臭い息を吐きながら、11月の仕舞の黄昏た空を仰ぎつつ横たわる解放感。

ストーブにも火を入れました。石油の燃える匂い。

「勝手にしろ…」
なんて、相手なくして呟いてみました。

世爻、子孫動きて空亡の妻財を生じる。

「そーだよな」なんて、一部理解が線でつながるのであります。

私メもいまだ未熟な学徒なのであります。