2011
05.31
今年は惑星が一つか二つの星座に偏って位置しているために、ボイドタイムが極端に長くなる場合があることは、いままでにもお話してきました。
6月は夏至である6月22日のボイドタイムが丸一日以上続きます。
こういう日は悪い出来事が発生しやすいモノです。
結果論ですが、3月の震災のさいも、惑星が魚座あたりにかたよって集結していました。
惑星同士の引力みたいなものが影響して、三陸沖の地震を誘発したのではないかと思われます。そういうことは天文暦をみれば一目瞭然ですから、易者として何らかの警告ができたはずだと後悔しています。
が、その震災が日本で起きるかどうかまでは特定できません。
日本で起きると言ったとしても、それはハッタリでしかなかったでありましょう。
いずれにせよ6月22日近辺にはご用心してください。
2011年06/01(水)00h39m in牡牛 ~ 08h57m
2011年06/03(金)17h09m in双子 ~ 17h37m
2011年06/05(日)14h34m in蟹 ~ /06(月)00h04m
2011年06/08(水)00h28m in獅子 ~ 04h34m
2011年06/09(木)17h13m in乙女 ~ /10(金)07h31m
2011年06/11(土)17h05m in天秤 ~ /12(日)09h34m
2011年06/14(火)02h46m in蠍 ~ 11h40m
2011年06/16(木)12h35m in射手 ~ 15h00m
2011年06/18(土)17h09m in山羊 ~ 20h48m
2011年06/21(火)05h24m in水瓶 ~ 05h45m
2011年06/22(水)11h53m in魚 ~ /23(木)17h24m
2011年06/25(土)07h08m in牡羊 ~ /26(日)05h53m
2011年06/28(火)01h25m in牡牛 ~ 16h56m
2011年06/30(木)16h33m in双子 ~07/01(金)01h13m
2011年07/01(金)20h37m in蟹 ~ /03(日)06h43m
2011年07/04(月)01h26m in獅子 ~ /05(火)10h16m
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2011
05.30
庭に出ましたら、ひそやかに赤い花がこぼれているのでありました。
風がつよく髪の芯をしごいてゆきます。ひとしきり吹く風がやむと、湖のほうで郭公鳥が鳴いています。
郭公鳥の声は、モリオカの初夏の音の名物です。
モノの話によると、郭公は喉から血を出すほどに恋のために啼くのだとか。いや、あれは不如帰でしたね。
なるほど、モリオカの郭公は、ひくい音で朝をふるわせているだけのような気がします。
葬式疲れか、花を見て、鳥の鳴き声をきいて、緑茶をあじわうことに安らぎを感じているのでございます。
目も耳も口も閉じて、見猿、聞か猿、言わ猿になってもいいでしょう。
それに加えて股間を押さえてヤラ猿。
そして、
弾丸のように飛び出た女の乳首を背中にかんじているだけで疲労がとれるかもしれません。
部屋にもどり、暖房に手のひらをかざしながら、なにか思索に耽りたいのでした。
たとえば、イノチのこととか、運命についてとか。
けれど、とおくの郭公の鳴き声に耳を傾けているばかりであります。
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2011
05.29
つらいつらい葬式でありました。
震災で亡くした従弟のお嫁さんの葬式なのでした。三か月近くになろうとしています。
悲しみは癒えるどころか、ふかく傷となって何倍もの重さとなっているのであります。
何年かぶりでネクタイを締め喪服にやりきれなさを包んで会葬したのでございました。
従弟はしばらく見ないうちに痩せて骨ばっていました。
釜石でいっしょにガレキ撤去を片づけをしていたころよりも痩せているのでありました。
あのとき車の助手席で、
「運命ってあるよね」
と、易者である私に語りかけたことを思い出すのでありました。
彼には過去に女がいたのであります。
そういうこともあっなぁ、と思い出すのでありました。
もう30年以上も前になりますです。
医者になりたての頃に従弟は患者と恋仲になりました。
が、両親は猛反対。
なぜなら、その患者は白血病だったからであります。死病。
反対を押し切って彼は患者と同棲しましたが、ついには亡くなったのでありました。
「もう結婚することはないよ。誰ともね」
と私にいったことを昨日のように覚えているのであります。
彼がいう運命というのは、自分の業のようなものでありましょうか。
人は同じことを繰り返すということを言いたいのでありましょう。
繰り返すというより、くりかえしてしまう…いいえ、運命というハンコは一定の周期で過去の出来事をなぞるのだと言いたいのでありましょう。
自分は、いちばん大切な人を失うことになっている…そういう運命なのだと言いたいのでありましょう。
ずいぶんな年齢になってから結婚したために、二人の子供はまだ小学生。どうするのでしょうか。すくなくてもあと20年。気が遠くなってしまいますです。
お嫁さんのお骨はしっかりしていて箸に重いのでした。
「死にきれません」
という声がお骨から伝わってくるのでした。
「あきらめようよ、もうあなたは死んでしまったのだから。あきらめなさい、心配せずにちゃんと死んでくださいね」
と語りかけ、骨壷から墓へとさくりと落とすのでした。
北原白秋の詩に
きみ帰す
朝の敷石さくさくと
雪よ
林檎のごとく降れ
というのがあったなぁと、暗い墓穴のしろい骨を見下ろしながらかんがえるのでありました。不倫を詠んだ詩なのですが、その詩をかんがえるのでした。
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