2023
01.27

溶けた雪が午後になって滴が凍結しているのであります。
儚い宝石でございます。

手のひらに乗せて温めてはならない宝石なのであります。

占いは時間という軸を基本に理論を展開いたします。
生年月日とか、占った時の月や日付。
それに磁気の考え方を加えたものが奇門遁甲でございます。

磁気は、「気」と同意語であります。
場所を移動することは、別の「気」で刺激を受けることなのであります。
「いつ」「どこへ行ったか」
この二つの軸で吉凶を判断するのが奇門遁甲であります。

多くの質問の中に、
「旅行の帰りの方角は気にしなくても大丈夫ですか?」
がございます。

そんなことを考えていたら、職場からおちおち帰って来られないではないか。
などと胡麻化して答えとしていたよーな記憶がございます。

自宅は原則として慣れ親しんだ「気」があるのであります。
異なる気を受けることによって、本人の体質が変化するのが奇門遁甲の基本的な考え方でありますから、
「凶方位でも別に気にすることはないですねぇ」
心ではそう申し上げているわけであります。

反論はあるでしょう。
「奇門遁甲は時と方位の配合で決まるからには、自宅でも気が変化するのでは」
「悪い方位で帰ったら、やはり悪いことが起きました」

世の中は90%は悪いことが溢れているのであります。
良い方位で帰ったら、では良いことが起きましたか。

いやいや、良いこと悪いことという観念が、奇門遁甲を使う時の問題として浮上してくるのでございます。
「吉方位」「凶方位」という観念であります。

が、そこまで書き進めると、テーマが変わりますから、ここまでといたしましょう。

2023
01.26

陰鬱な雲がたれこめ、荒涼たる冬の、この、なだらかな上り坂の風景が好きであります。
「好き」
という言葉は似合わないかもしれません。
心のジグザグに、カチッとおさまるのでございます。

誰のどんな乱暴な言葉にも、
「いろいろだよな」
と包み込む余裕がうまれる風景なのでございます。

いま郵便局の赤い車が通り過ぎたところであります。
雪を踏むタイヤの音は、ベースギターのよーに脊髄につたわるのでした。

誰のどんなやさしい囁きにも、
「はははっ」
と笑って受け止められる素直さが宿る風景なのであります。

誰のどんな悩みの悲鳴にも、
「まずは温まれよ」
と、熱いココアをすすめる無が心に広がる風景でございます。

しかし、その風景に慣れてはいけないのであります。
長く眺めていれば、香水の香りが瓶から逃げてしまうよーに、普通の風景になります。
一年に一度、いや、そこに雪がなければいけません。数年に一度、この場所にたたずみ、あとはその記憶を反芻するのがよろしいのでございます。

心はやはり毛羽立って苦しむのが正常であります。心のジグザクが片方だけで悶えるのが丁度よいのであります。

そーしながら、実は、大通りの奥にあるラーメン屋に心を馳せているのでした。
「蘭丸…」

2023
01.25

隠し戸があり、そこからまたクローゼットに似させたドアを開きますと、3階に通じる階段がございまして、その奥のドアの向こうに、夜の隠し部屋がございます。
その屋根裏部屋で、私メは一日の最後を、ウィスキーとともに過ごすのでございます。

「ああ、自分って排他的だなぁ」
その排他的に満足しつつ眠りにつくのでございます。

世の中は、積極的であれば良くって、開放的であれば良いという、不思議な常識が蔓延しております。
たしかに積極的でオープンな人は成功しているように見えます。
けれど、それは、その人の行動が目立つだけかもしれません。
では、消極的で閉鎖的な人はどーかというと、目立たないながら、やはり成功している人もずいぶんいるのであります。

なにをもって積極的か消極的か、開放的か閉鎖的かの基準はあいまいかもしれませんが、いきつくところは、自分の好みなのでございます。
好みでなければ、そういう型式に生まれついているのであります。

自分をマニュアル化して、消極的なのに、無理に積極的人間を演じる方法もございますが、そういう人はどこか不自然でございます。

いちばん楽な生き方が、「お金、健康、自由」を獲得する最短コースではないかと手前味噌に思っているのであります。
「お金、健康、自由」と記しますと、何億円も儲けないといけないみたいに感じますが、いえいえ、年収二百万円でも、健康と自由が釣り合っていればイイのであります。いきなり大儲けしよーと、Wワークをすると健康や自由を損なってしまいますです。
ゆっくりとお金、健康、自由の三角形の正三角形の面積を広げていけばイイのであります。

隠し部屋の天窓は、いま着雪し、室内は暗いのであります。
そこまでの排他は求めておらず、天窓を開けると夜空が見えなければ息がつまりますです。
無理に天窓を開けますと、雪がトサッと部屋にこぼれるのでございます。