2014
07.31

人相本の著者献本が届いたのでありました。

4月あたりからかかりっきりになっていた一冊なのでございます。
この本のために体調を傾けましたので、じつに感慨深いものがございますです。

書店には8月5日あたりに出るようなのでございます。
定価は2500円+税。

ちと破格な安さではあるまいかと思ったりいたします。

「刀巴青心」という秘伝の色情占いもふんだんに取り入れておりますれば、そちらのお好きな方にも有意義な一冊かとぞんじます。

検閲に触れた部分があり、削除にされてはおりますが、元原稿は私メが握っておりまして、そこはそれ、いつかセミナーの形でご伝授差し上げる時もあるかと思ったりしておる次第でございます。

ただ去年の奇門遁甲本で眼を悪くした私メには、この人相本の文字が細かくて、老眼鏡なくしては読むことができませぬ。

まぁ、だいたいは頭にあるのでありますけれど、細かなデティールなども、しみじみと味わいたいのは、これは著者特有のものでありましょう。

自分でも、よくやったと思われるのは、血色、気色まで踏み込んでいるところでございます。

その見方のポイントも説明しております。

血色や気色は肌の奥に現れる色でございまして、そこから現在の問題や、それがどういう結末を迎えるかを知る手がかりとなるものであります。

これなどもセミナーで実地に講習しても面白いかと。

いまは、一冊という形になって安堵いたしておりますです。

2014
07.30

なんというお桃ちゃんでありましょうか。

老人と少女というイメージでございますです。

事務所に宅配会社の使者が、まるで宝物を扱うかの如くうやうやしく持ち運び、「すごい桃ですよ」と、その存在を知ってか知らずか、大汗を拭いつつガラガラ声を発したのでありました。

説明書にあるように30分間冷蔵庫で冷やしてから、うすい紙包みを開きましたならば、ご覧の如く、それは美しいアナルを有したお桃ちゃんが姿を現したのでございます。

大切な一人娘を献上するゆえ、デリケートに扱ってくださいまし、などという意味が書かれている説明書を片目で読みつつ、
「ほれほれ、ずずっとこちらに来なされ」
とお代官になったような気持ちなのでございました。

「ういヤツ、ういヤツ」
と手のひらでまるくさすりましたならば、うぶげがいと愛らしくそよぐではありませぬか。

まるで宝くじに当たったかのような悦び。
あたかもお桃のようなお尻なのでござい…いやいや、お尻のようなお桃ちゃんなのでございました。

この先、お前のような女を抱くことはあるまいと言いたいほどの味覚でございます。

腹上死したくなるお女性とは、このようなお桃ちゃんを指すのであろうことを実感いたしますです。

おもわず力をこめて潰したくなる衝動をこらえるのであります。

お桃ちゃんは何にも語りかけてはくれませぬ。ただそこでジッとしているだけ。
「ジジさまはキライか?」
と問いかけますのに、何も語ってくれませぬ。
「郷里に好きな男でもいたのか?」
の問いにも沈黙するだけ。

心が欲しいという気持ちがはじめてわかったような気がいたします。

愛してくれぬのであれば、ええい、こうだぞ!

ぴしゃり、ぴしゃり!

それでもお桃ちゃんは痛いとも言わないのでございますです。

私メは我を忘れて、
ええい、ぴしゃり、ぴしゃり。

うら若きお桃ちゃんのまえで、ぜいぜいと息を切らすばかりなのでございました。

2014
07.29

アポリネールは、きみのからだの九つの扉として、ぼくはその七つを知っていると記していますですが、おへそが、その九つの扉には勘定していないご様子であります。

とすれば、おへそは第十の扉。

私メだけの統計ではございますが、最近、画像のような縦長ヘソが絶滅危惧の感じなのであります。

丸くて大きなおへそが主流でして、1970年代に流行の縦長ヘソをほとんど見かけなくなったのでございますです。むろんお女性さんのことでございますですよ。

「あら、わたしは縦長よ…てか、でしたよ」
と50代のお女性さんはおっしゃっておりましたが、「そーね、娘は…やっぱ丸いわね、おへそ」と、どこか娘ごさんに勝利したように声が弾んでいたのは、私メの耳の具合によるものだったのでしょうか。

みじかな這うような苔で覆われた第八の扉。
真珠の間に潜む第九の扉。
そして、砂丘のオアシス、第十の扉。

第十の扉だけ私メを阻むのであります。

第一の扉から第七の扉まで、とくに第三の扉はトワレをふりかけた肌の匂いに紛れて入っていき、第五の扉には野太い肉声で入り込み、第七の扉は息詰まる舌の動きでノックをいたしましたです。

「どの扉が好き?」
と聞くと「ぜーんぶ」と答えてくれたお女性さんは、たしか縦長ベソ族であったような。大きな乳房だったので屈むと重さでシャツの襟ぐりが広がり、おへそまで見渡すことができましたっけ。
そのご結婚して赤ちゃんを身ごもった時、
「ねぇねぇ、おへそから毛が生えてきたよ。見る?」
なんて罪深い電話がございました。

かれこれ30年前のエピソードでございます。

いまでは絵画や彫刻でしか見ることが難しくなりましたです。

ヘソ占いも、8月5日発売の「東洋観相秘占」に載っておりますです。