2010
12.29
12.29
本日から31日の大晦日までというのは意外に身の置き所がないものであります。
妙に財布の紐が緩くなり、愚かしい文学書を買い込んでしまうのも、この時期の特徴でありますね。
元日になって「どうしてこんな本を買ったのだろう」と呆然とするのであります。
また食事もギトギトしたものを朝から胃袋に入れてしまうことも、この時期の恐ろしさであります。
食いたくはないのにも…いや、食いたいのか、食いたくないのか分からず、定刻になると何かを食わないといけないような強迫観念にかられるのであります。
画像は、雪鍋。
鱈と豆腐に、大根おろしを大量にぶっかけた鍋であります。
これなど低カロリーでありますから、いまの時期にはウッテつけなのであります。
…お酒はすすみますけどね。
中央の黄色いヤツは柚子であります。
「自分は満腹なのかどうか」
これを胃袋に聞きながら食えば良いのでありますよ。
この自問自答を忘れると、死にそうなほどのバカ食いをするのであります。
あっ、この雪鍋、直後は臭い屁が出ますので、ご覚悟を。
年末の身の置き所のなさはおっしゃる通りです。
私事で恐縮ですが、ゆず味噌ふろふき大根ばかり食べていました。屁ぇそうかもです。
無駄な文庫本、いいえ面白い本を昨日買いました。
「普通の家族がいちばん怖い崩壊するお正月、暴走するクリスマス」岩村暢子著です。
よその家庭を覗き見する感覚がたまらんですたい。
●十傳より→本ではありませんが、電車内である一人を徹底的に観察することも、たまらなく楽しいことであります。
雪鍋は、スープなどのダシはどうするのでしょうか?しかしこの鍋は、五臓六腑に優しそうですね。今日は、深々と寒くなっていますので、熱燗と魚にいたします。
十傳より→出汁はお昆布であります。三時間ほど前に、水をはった鍋の中にお昆布を三枚ほど入れておくだけであります。食う時はカツオ節のヤツと、酢醤油と、ニンニク味噌を揃えるなとすれば、もう文句なしであります。