05.01
あまりに良い雨でしたので、ミステリ本をもって電車に乗りました。
ミステリは列車内で読むに限りますです。
ところが、今日は、途中でふと「適職」について頭が作動してしまいました。
数日前に、適職と好きな仕事は違うとブログに書いたところ、何人かの方から質問みたいなメールが届き、おそらくそれが気になっていたのでありましょー。
四柱推命の幼稚な判断として、木行が喜神の人は林業だとか、火行ならボイラーにたずさわる仕事とか、いい加減なことが述べられておりますです。
水行なら水商売とか。
しかし、実際の適職とは、その仕事で人々を満足させることのできる仕事なのであります。
好きな仕事が、適職であれば、それに越したことはございません。
あるいは金運も満たされれば大幸運でありましょー。
けれど、そういう夢のよーな仕事は皆無。贅沢な夢であります。
家業を継いで裕福なお方でも、その仕事がイヤでたまらなかったり、自分には合わないと痛感しながら続けたりするケースも多いのであります。
ずっとまえに占った方から、ありがとうございますと感謝されたことがございます。
適職を占って「調理人が良いだろう」という判断をしたお方であります。
ケーキ屋が良いとか、イタリアンレストランに憧れていますと、最初は私メの判断に同調してくれていたみたいです。
が、資金もなければ、いまさら調理師免許を取得する年齢ではないと首をかしげられましたので、
「まずはパートから始めたら良いのでは」
バカにするな、そんなことが占いの結果かと、叱られるかと思いましたが、スーパーの弁当作りのパートを勧めたのであります。
そして数年。
その人の作る「海苔巻き」が大好評で、休暇をとって別な人に代わると、たちまちクレームが付くというまでの人気を博したのであります。
口の中でお米がほぐれる握り具合といい、唇にふれる切り方といい、その人でなければできない技なそーなのです。
「きっと、私は」と彼女は言いました。「海苔巻きをこしらえるために生まれてきたのではないかと思うんです」と。
パートですから給料は知れております。自分の店を持てるかも分かりません。
ただ、多くのお客さんが自分の海苔巻きに殺到してくれるというしやわせに勝る幸せはないよーでした。
このお話を聞いて、ガックリとなさったならスミマセンです。