07.18
老人ホームに入っている「片足組」のお方がら、
「サラダせんべいを食いたい」
との要望がございましたので、施設がそれほど遠くないこともあり、クルマを飛ばしたのでありました。
連休でしたが、道路はそれほど混んでおらず、ということは、海岸線の134に集まっているものと考えられました。
老人ホームとは、どーいうところかを見知っておきたい好奇心が刺激されたのであります。
私メは、
「ぜったいに入りたくない」
のでございますが、無理やり入れられるというケースも考えねばなりません。
老いは静かに傾斜するのではなく、ドンと音を立てていっきに深まるものだと思います。
問題は世話をしてくれるお女性の質。
鼻毛を伸ばしたオバさんはイヤであります。
また髭が伸び始めたオバさんのダメ
心は意地悪でもイイから、可愛いお女性を激求なのであります。
そしたら、カーナビが、「目的地周辺です」とアナウンスされました。
話は耳にしておりましたが、立派な老人ホームでありました。
若い男たちが、きびきびと働いておりました。
が、なかには入れず、面接も出来ず、サラダせんべいを手渡しただけでございました。
じつは、高校時代の大恩人の担任も、この春に、ついに老人ホームに入所したという知らせを貰っておりました。
クルマをかっぱらって東京までお女性と逃げて、そして事故を起こしたのに、私メはまったくのお咎めなし。担任や校長が暗躍していたとか。
お女性の通っていた高校は厳しい退学処分。
その処分の差別に、ずいぶんと抵抗したものですが、以後、「愛のために行動する男」というレッテルを貼られ、下級生なんかからラブレターを幾つも貰っているうちに、抵抗することも忘れたのであります。
そのお女性はその年の冬に再会しましたが、ハラボテでありました。
「オノちゃんの子じゃないから、安心して」
みたいなことを言われましたです。
あれから半世紀。
枯草のよーに元気な者も枯れ、想い出も風化していきますです。
もう担任にも会えないのか。片足組のジジイにも、この分だとこの世では会えずじまいになりそーであります。会うことも相当に残酷ですけどね。
可愛いお女性かどうかは、そのうち、どーでもよくなりますよ。
●十傳より→ならぬ。
小野先生がおっしゃる
健康、お金、自由を得て
最後まで自分の人生を
謳歌することが幸せだと思ってます。
●十傳より→この3つが釣り合っている限り大丈夫であります。
施設がコロナ感染対策を盾にするので家族でさえ面会できませんね。お女性も選べないし、呼べないし。
●十傳より→ボケるしかなさそーでありますね。
当のご本人達は既に時は止まり流れが止まった世界に住んでおられます。
自分が一番輝いていた時間の中をエンドレスに廻り続けています。
時折り、フッと正気に戻り鏡の中の自分を受け入れられず
「こいつは誰だ?」と困惑の表情を浮かべていらっしゃいます。
ものの数分でそれすら忘れていらっしゃいますが。
●十傳より→毒を用意せねば…!
トーイツ協会は占い師を装って
入り込んでくるパターンも多数あるそうです。
ネットの無料鑑定も、後日ハガキがきたりするそうです。
●十傳より→それは忌々しき問題でありますね。
記憶の中では まだ若くはつらつとした恩師
その姿が先生の脳裏から離れることは無く
唯一の恩師の面影
その恩師が年老い、痴呆を病み老人ホ-ムでお世話になることに
私はかえって、逢えなくてよかったと思っています
現在の恩師の姿や身内の変わり果てた姿を目にした時
目の前にいる人物を「この人ではない、違う、あの人ではない」
そんな感情に圧し潰されそうになり、現実を受け入れたくない衝動にかられるでしょう
「サラダ煎餅が食べたい」
その想いに答えてお煎餅を届けた先生の真心
その「片足組」の方の心には十分届いたと思います
そして、今は老人ホ-ムで日々、思い出を枷に生きようとしている恩師
自身が歌う音楽祭に、かつての教え子である先生が欠かさず出席されたこと
その喜びは決して忘れることが無く
その恩師の生涯の中で、小野先生の存在が一番の誇りだったと思います
自称、品行下劣な先生、
なんだ かんだと言っても、先生は徳の高い方ですね
●十傳より→期待を裏切ってばかりの私メであります。
本当に 「オノちゃんの子」ではなかったのでしょうか?
東京まで駆け落ちするくらい好きなのに、簡単に他の人に乗り換えられるのでしょうか?
半年後にお腹が膨らんでると計算的に先生のDNAでは?!
●十傳より→やっぱ、そーでしょーか。なら、楽しいですね。
もしそうならば
その子はどんな人になってるのでしょう。
先生に似てらしたら、すごい人生を送ってそう。。。
●十傳より→お互いに嫌いあうことでありましょう。
女の子だったら、すごいカッコいいかも。
先生は断易でお分かりになるんですよね。
●十傳より→男子でも、ですよ。