08.26
納屋の奥に壺がありまして、開けましたら、中からご覧のような古い紙幣と、古銭がザクザク。
悲しいことに、私メにも記憶のある紙幣であり、この身も老いぼれたことを痛感したのでありました。
なにゆえに納屋をひっかましていたかと申しますと、遠い親戚が昨日なくなり、
「あの人から前にいくらもらってらっけか?」
と、葬式と聞いてウキウキ元気だった老母が申しましたから、祖父が死亡した際のお悔やみの記録を探していたからであります。
また残念なことに壺の中に蓄えていた紙幣は、すべて少額でして、現実的には役には立たず、ただ当時のよすがを懐かしむことにしかならないのでございました。
が、遠い親戚が亡くなったのが昨日とすれば、昨夜の家鳴りは、そういうことだったのかもしれませぬ。
家鳴りだけではなく、隣の閑室で、何かが滑り倒れる音もございました。
ミシリミシリと人の歩く音もいたしました。
念のために、隣室をのぞきましたが、暗闇の中で床の間の掛け軸に描かれた枯れ木の鳥が、私メをじっとうかがっているばかりでございました。
「こう子ちゃんが亡くなりましたよ、昨日死にましたよ、73歳だったど」
今朝、近所の人が教えてくれたことを思えば、はたと
「それであったか」
気づくべきところを、遅れたお盆の墓参りの支度をしていましたので、思い出しもいたしませんでした。
古壺の紙幣を発見し、はじめて、
「昨夜の物音は、もしや…」
などと気づいたのでありますから、幽霊としては焦れったかったことでございましょう。
さきほど老母が寝室から
「歯、折れだー」
と古札を数えているところに、折れた歯を手のひらに、顔をのぞかせたのにはゾッといたしましたです。
どーやら母に来たよーであります。
私メは古銭に汚れた手をジッと見つめておりますです。
私は私が一番幸せだったころのお札、夏目漱石と新渡戸稲造のお札を持っています。死んだ祖母の昔のお札も家にありますが、母が持っていてそれは私のものにはならないようです。今のお札はまだしっくりこないです。特に樋口一葉には嫌われているような気がします。やっぱり夏目漱石と新渡戸稲造が優しいです。ちょうどバブル景気のころのお札ですし。
●十傳より→二千円札ってのもありますですね。
紙幣を分けるべき
●十傳より→中国と同じアカでありますな。
9/20丙壬。9/22丙己。この際、どっちの丙奇ならいいですか?
●十傳より→目的によるのであります。
私の実家にも全然たいした金額ではないのですが
祖母が集めていた古い紙幣があります。
売りたいのですが祖母が執念深い人だったので
怖くてなんだか売れません。
●十傳より→そっとしておくのが無難であります。
今朝のメールで歯が折れたお母様のために
ご飯をおつくりになったとか…
本当に先生は、親孝行でいらっしゃるし
お優しいんですね。
お母様をどうぞお大切に‼️
●十傳より→我慢してやっているのであります。
黄色い服を着て、感動を強制するテレビが始まりましたね。そのお金を本当に使ってるのを見ました。すごく恩着せがましく、車にデカデカとペイントした宣伝カーだけですが…
ふらっと寄ったコンビニ、ふらっと寄ったスーパー、誘惑に負け入ったパチンコ屋でも!
おかげでギャッ!と我に返り家路につきました(笑)
公開横領はもうやめてほしいものです!
●十傳より→今年もやっているのでありますか。あの押しつけがましさは森山良子のざわわみたいでありますね。
やっぱりそうですよね・・。
実家、親が将来いなくなったときを思い
あんまり進捗しない断捨離してまして、
古銭は売りたいなと気になってたのです。
先生のご実家の家鳴りのお話結構気になります。
慣れていたらあまり気にならないのでしょうか。
●十傳より→鳴らないときの方が落ち着きませぬ。
本当は十傳様に鑑定していただきたいのですが、事情がありまして。十傳様の後継者に占っていただく事になると思います。後継者に鑑定していただけるようになるまで、どのくらいの時間がかかりそうでしょうか。
●十傳より→ご自身も後継者のお一人では…。
むかし「無茶苦茶でござりまするがな」って云ってた喜劇役者が居ましたが、もうわたし、ほんとうに「無茶苦茶でござりまする」 です(笑)
●十傳より→存じませんでしたです。
8/26気に食わない商店街の南西端の花壇に釘を刺し込みました。これで逆パワボと同じ効果になればいいです。
●十傳より→でしょうが、効果はございませんです。
自分に関係のある人物が亡くなる時、何がしらの現象が起きるものですね
もう、大分前になりますが、生きていれば今は60歳半ばぐらいの男性
その男性が43・4の頃にお腹の激痛で緊急入院しました
夜、一人で部屋にいると イキナリ天井の隅で
「カリカリカリカリカリカリカリカリ_____ 」
今まで聞いたことのない、物を爪で引っ掻くような音が鳴りだしました
その音を聞いた瞬間 「 もしや 〇〇さんの様態が悪化したのでは 」
という思いが頭を過ぎりました
すると 「リ-ン」と固定電話のベルが鳴り 急いで受話器を上げると
「〇〇が危篤だよ」 と知人の声
私は 「やっぱり」と、鳴り止まない 天井の音を不安な気持ちで聞いていました
1時間ほど経ったでしょうか、先ほど電話してきた人からまた電話が
「 残念だ ・・・ 今亡くなったよ ・・・ 」
その電話の声を聴いた途端に 「 カリカリカリ〆」 音が止んだのです
最後に私に逢いに来てくれたようですが ナンデ ?
後に聞いた話ですが、その亡くなった男性は私に好意を持っていたそうです
イイ男でしたが感情の起伏が激しい上に女癖が悪く
女といえばすぐにモノにしようとしました
そんな男性なのに、二人っきりになったときがあっても
誘惑するどころか、手さえ握ろうとはしませんでしたので意外でした
今にして思えば あの「 カリカリ音 」 何が言いたかったのでしょう
●十傳より→意味深の物音でありますね。
お母様の 歯 が折れてしまったのですね
きっと 骨も弱くなっているでしょうから 骨折などが心配です
骨が丈夫になるよう、美味しいものを沢山ご馳走してあげて下さい
●十傳より→舌で潰せるほど野菜を煮込んでやりましたら、今度は口の中を火傷したとかでありました。
わたしの親族はむかしお酒代わりにメタノールを飲み、案の定目をやられました。貧乏から抜け出すヒントみたいな事もいただけるのでしょうか。ヒントもないような絶望的な運命だったら…。鑑定怖いです(笑)
●十傳より→ヒントよりさきに、「自分は貧乏が好きなのではないか」と自問してくださいまし。
「自分は貧乏が好き」だから、「貧乏」なんですね。
ありがとうございます。
●十傳より→お金持ちになるヒントを差し上げて、「それは出来ない」と言われるのであれば、貧乏を優先する生き方しかないのであります。