03.17
想い出の写真の一枚でありますです。
ムッシュー・オノは右から２番目。
テレビで、占い師を招き、ヘンな当てモノをさせていたのでありました。
正式ではありませんが、銀座ジプシー事務所が、占いプロダクションになり、テレビの出演要請を受けており、私メもそのなかの一人ということになっていたのでありますです。
どのようなパフォーマンスを、どの占い師にさせたら面白かろうかと、アイディアなどをひねっていた頃でありました。
私メのイデタチは、「眠れる森の美女」の魔女からイメージしたものであります。
銀座ジプシーのマントの寸法にしたのでありましたが、出演前夜に、「私は同じでは困ーる」と電話がきまして、慌てて一部を変えた記憶がございますです。
が、突然に、その事務所から放り出され、途方にくれたのでありました。
毎土、日曜日に厚木パルコで占い鑑定をしていた仕事もすべて奪われまして、月々10万円ほどの収入がパー。
「どーするべか」
絶望にくれたのでありますです。
「このままでは引き下がれぬ。絶対に引きさがれぬぞ！」
と、悔しさと不安に負けまいと、拳を高く差し上げても、どこでどうしたらいいのか皆目、あてもなく、完全に未来を失ったのでございました。
御覧くださいまし。
この不気味な目つきを。
「アメリカに行くしかない！」
と腹を決めた時の１枚でございますです。
「ニューヨークのど真ん中で、『腹切り占い』をするのだ！」と。
ハラキリ占いとは、一文字占いのことであります。
「一」を書かせて、その文字のかすれ具合やクセによって占うものでして、私メは、自分の腹に半紙を巻き付け、朱墨をもって気合いとともにいっきに腹に一文字を書くというアイディア。
赤い朱墨が血となり、外人にすれば、
「オオッ、ハラキリですね」
と強烈なインパクトになると見たのでありますです。
摩天楼のど真ん中で、運命の逆転勝利の、起死回生の大ダイホームランを狙うしか、もはや策は尽きていたのでありました。
勉強の英語はダメですが、京都で外人相手に清水焼の叩き売りをした経験がありましたから、何とかなるだろうと考えていたのでございます。
が、運命はそれを許さなかったようであります。
その頃、事務所をクビになる半年ほど前から「ムッシュー通信」なるものを、月一で出しておりまして、むろんワープロ作りで、発行部数は100未満。
それを知り合いになった人に片っ端から送っていたのであります。
「そんなことをして得になるの？」
などと同業者から冷笑されておりましたが、それが役に立ったのですから運命はどう転がるかわかりませぬ。
あるフリーのライターさんが「面白いからＫＫベストセラーの編集の人に見せたのよ。今度の飲み会に連れていくからね」ということになり、そこから出版社との、溺れる者ワラをも掴まん、というつながりが芽生えたのでありました。
この番組での小野先生の占いはトイレットペーパー占いでしたっけ？
この番組は見ていたのですが、かなり昔の番組なのでうろ覚えです…(^_^;)
●十傳より→いえ赤いウルシ塗りの箱を振ってました。断易でした。断易を冒涜したような罪悪感を覚えていますから。
昔の写真…
凛々しく写っていますね。
僕自身は別に何年か前にイタコ占いに嵌まっていてよく観てた記憶があります(当たった試しがない)。
それにしてもなんか今と違い本業で真面目にやっている人を馬鹿にしているような感じですねこの番組は。
●十傳より→いえいえ、みーんな自傷行為的なヤンパチ気分でした。本格派は出るはずもありませんです。これがパフォーマンス占い師の宿命でありますです。堕ちるところまで堕ちたのでありました。そして地獄の底は口を開いて、それはそれは底なしの世界なのでありますです。
そして、著書も増え、事務所を構え、個人事業主へとなっていくのですね。
先生のお母様、やっぱりすごい。尊敬…。
多少はお小言もあっただろうな～とは思いますが、心配しつつも信じて見守っていたのでしょうね。
●十傳より→私メを追放した銀座ジプシーには感謝いているのでありますです。当時は少しでもＴＶに映ったときは、母は反射的にスイッチを切っていたとか。クラスメイトからは「借金あるのか？」という同情とも皮肉ともとれる連絡が。しかし、ひとつの楽しい時代だったのでございます。
二枚目の写真、三白眼にみえますよ。
●十傳より→これが追い詰められたものの目つきであります。とくとご覧いただき、参考にしてくださいまし。
お写真は凛々しく拝見いたしましたが、今日の成功までには思いもよらぬ現実があったのですね。
尊敬いたします。（拍手…
●十傳より→夢のようにはるかはるかの昔のことであります。
追い詰められている先生、危険な美しさがありますね。人間、緊張感が大切かもと思いました。追い詰められないと何かを掴もうと思わないですものね。
●十傳より→あのときはほんとにヤバかったんてあります。が、ピンチあとにチャンスありってことになりました。
いろんな経験を積まないと、人様を占ったりなんてできないんじゃないかと思っております。
●十傳より→公式通りに占えば吉凶は当たるはずであります。が、健康体でも、病人の気持ちを理解するのは、経験たけでなく、本人の心に入り込むことでしょうか。なかなかできませんけどね。どこかＨの要領に似ておりましょうか…。
PHP新書の「幸運と不運の法則」を拝読しました。
面白かったですー！
五行哲理について、すぐに理解がたい面もあり、何回か読んで
自分の状態と照らし合わせてみたいと思います。
続編熱烈期待！！
●十傳より→あの本は私メも気にいっている一冊であります。なんとか続編を出したいのでありますが、この出版不況さえどうにかなれば…と。