2021
06.11

茅ヶ崎のビーチはサーファーなどで人だかりであります。
もちろんマスクなど無粋なモノをしているお方は皆無。

私メも、ノーマスク。
べつにポリシーがあるのではなく、ただ暑いからなのでございます。

しかし、昨年にひきつづき海の家はございません。
まだ早いのかもしれませんけれど、気配さえないのであります。

例年だと、簡易建設の準備ぐらいは始まっていたはずです。

「忌々しい奴らが…!」
海の家があればあったで、腹が立つのでありますが、全くないというのも寂しいのであります。

寂しいだけではございません。
目印がなくて困るのであります。

たとえば菱沼海岸なのか分からないし、どこまで行けば辻堂海岸なのかもわからないのであります。
湘南海岸でも、サーファーどもは縄張りがありまして、
「おれらは浜須賀じゃ」
よそ者と喧嘩するわけではありませんが、なんとなくエリアが決まっているのであります。

それらのエリアごとに海の家があるので、
「あそこまで行ったら引き返そう」
その目印に役立っていたのであります。

また湘南と鎌倉では、微妙な対立がございますです。
湘南のヤツらは、鎌倉のヤツらを、
「感性の劣っている者ども」
と見下し、
鎌倉のヤツらは、湘南のヤツらを、
「知性に欠ける者ども」
と、やはり見下しているのであります。

これは音楽の湘南と、文学の鎌倉という位置付けかもしれませんです。
どちらにしても、音楽にも文学にもモノにならない人々が、サーフィンに興じてはいるのでありますけれど。