2023
12.25

雪に誘われるよーに散歩いたしました。

イブの夜更けにふりだし、今朝はホワイトクリスマスなのでした。
それだけで何もないのに特別な日に思えるのです。

じつは昨夜、数人のお女性からメールなどをいただきました。
「Merry Christmas!」
と。

なのに、心は踊らず、「一人きりにしてくれよ」。
カーテンを指でおしあけると街灯のしたで雪が深々と降っていたのであります。

遠い過去の、お女性の一人をちと思い出してみました。
私メと同い年のお女性であります。
聞こえてくる声がいたします。
「ダメ~、感じるからダメ~」とか「何もしないってゆう約束でしょ~」とか「彼に叱られるぅ~」
ほとんど半世紀前の、やはり雪の日の想い出であります。彼女は、現在69歳であります。

時というものは、思い出をおもはゆく塗り替えるものらしいです。
悩み、絶望し、あるいは希望に燃え、恋に生きたお女性も、おそらく目つきの悪い人間になっているのでしょーか。それとも孫に正しい道を教えるモラリストに変わっているのでしょーか。

面倒でアルバムを開く気にもなりませんが、古いアルバムのどこかに、その人間様は、ワンレンボディコンのいでたちで、笑顔のVサインで若さを貼り付けているはずであります。

禁断の愛とか、そんなことは気にせず、心の赴くままに恋に生きる期間があっても許されるのでは。
光り輝く日々を送った復讐として、寂しい老後を送ることになろうと。

彼女のことは記憶のファイルに戻し、送ってきてくれた方々に、
「Merry Xmas!」
と返したのでありました。