2019
04.17

モリオカに戻り三日目。
桜が一輪咲いたくらいでして、まだ春は浅いのでございました。

庭先の福寿草を眺めているのでありました。

関東とモリオカで早春を二度経験しているわけであります。

老いてから、20才以上も年下のお女性と恋をしているよーな気分でして、そういう春ならば、春は厭いませぬ。

離れの私メのお部屋も完成が近く、
「六月の始めには引き渡しが出来ます」
と工務店の担当者は笑顔をつくっておりました。

なにしろ、離れを本宅とつなぐ作業と、ガレージと門を新しくする作業も残っているのでありますから。

十傳スクールで、「奇門遁甲家相」をスタートさせたばかりという責任感もありまして、この離れも、家相についてはかなりの熟慮をしておりますです。

本宅と連結させることは、凶とされておりますが、その凶現象は「妊娠に難あり」という事ですから、私メとしては関係ないとは申しながらも、その凶を補う工夫もほどこしておるのでありました。

今年の春は、なにやら刺激的になりそうでございますです。

2019
04.13

奇門遁甲カレンダー2019年下半期版が完成いたしました。

チェック係を設けまして、入力ミスなどをしかと防御いたしておりますです。

この方位カレンダーは、
引っ越しのための月盤。
旅行のための日盤。
普段のショッピングなどのための時盤。(午前5時から午後11時まで)
を網羅しておるのであります。

そして、奇門遁甲の知識がゼロのお方でも、簡単に使用できるように、平易な言葉に直して載せております。

つまり、この一冊で、2019年7月1日から、12月31日までの立向盤が網羅されているわけであります。
さらに、ボイドタイムをも掲載しておるのであります。

一部3万円(消費税・送料込み)でお分けいたしておるのであります。

「欲しい!」
と思われたお方は、下記の住所に、『現金書留』にてお申し込みくださいまし。
〒162-0805
東京都新宿区矢来町41番地 カーサ・ヴェルデ301号
小野十傳
電話 080-2067-8076

であります。

そしてですね、現金書留には、お届け先のご住所を、キチンとお書きくださいまし。読みにくいと、面倒なことになるのでありますから。

エクスパック360で郵送いたします。

私メも、旅行など、ここ一番の際には、このカレンダーを使用しておるのであります。

あくまでも、開運のためのカレンダーでありますが、ライバルや、嫌な相手を、悪い方位に誘い込み、自滅を謀ることもまた、奇門遁甲方位術の正しい使い方であることをも、申し添えるのであります。

改元し、平成が令和になったからといって、幸運を期待するのは愚かと言わざるを得ず、やはりこの世は戦いなのであります。
その戦いを制し、自分の力で幸運を呼び込むための、古来の兵法、それが奇門遁甲でございます。

「お金」「健康「「自由」の三大幸運基本条件を満たすためにも、奇門遁甲は強力なアイテムになるのでありますです。

2019
04.09

「佐藤君はどーしているえん?」
老母から、唐突に尋ねられたことがございます。
「高校から、ずっと一緒で、あんたと海だの山だのにいってた佐藤君だよん、どーしてるえん?」

私メには佐藤君という友達はおりませぬ。
ついに老母もボケたのかと青ざめたのでありました。
「ロッチ(弟の愛称)の友達と間違ってるんでねの?」
とさぐりを入れましたけれど、「いやいや、あんだの友達だん。よぐ喋ってらっけっちぇ」。「実際に会ってはねがったけどさ」老母はあくまで確信的なのでありました。

自室に戻って、天井を仰いでいたら、突拍子もなく、雷鳴の如くに、
「佐藤か、あの佐藤君か…!」
はじめてのよーに記憶のふかい霧の底から浮かびあがったのであります。

現実には存在しない佐藤君なのであります。
当時、いや今もでありますが、私メには親しく付き合う男の親友はございません。どころか男と会話することに苦痛を覚えるのであります。
が、母親を安心させるために、佐藤君というバーチャルの友人をつくりあげたことを思い出したのでした。
一生の宝だから、友達は大切にしなさいとか、なして女の子としか付き合わないのかと心配していた母親がうるさくて、大丈夫、友達くらいはいるさとヒネリ出した虚像なのでありました。

たしかに喋っておりましたです。
佐藤君といっしょに帰省した、佐藤君の家に泊まりに行った、こんどは富士山に登る予定だ、佐藤君ときたら恋人にフラれておちこんでいる、足を骨折してね、すこしビッコになってしまった、かわいそーだよ。お金はまえに佐藤君に借したのが返ってきたから間に合っているよ、明日は佐藤君と映画を見に行く、たったいままで佐藤君が遊びに来てたんだ…。
そのたびごとに老母は「お家の人に挨拶するんだよ」「佐藤君の身になって慰めてやらねど」「あんたにお金を返した佐藤君は大丈夫だえんか」「あんや、会ってみてかった」と応じていたものでございます。

すべて嘘なのです。

適当に語っていた嘘が、老母の頭の中には、現実として生きていたのでございましょう。「佐藤君はどーしているえん?」

ギャッ! と耳を塞ぎたくなる嘘の数々が堰を切った奔流の如く、押し寄せてくるのでありました。

佐藤君、佐藤君、佐藤君、佐藤君。鼻の脇にホクロある、身長は175センチ、2月17日生まれの佐藤君。佐藤君、佐藤君、佐藤マサトシ君。私メが作りあげたマボロシ。マボロシの佐藤君。

もしや、ホントは実在していたのかも、かも、かも、かも。

ダズゲデグレ、ダズゲデグレ、ダズゲデグレ、ダレガダズゲデグレ。

畳の上でクロールをしつつ、溺死寸前の、物まねをするのでありました。