2021
10.28

東北の紅葉も盛りを迎えつつあり、ドライブしていて気持ちが良いのであります。

中国人が故意に流行させた新型肺炎の感染者が、国内で嘘のよーに少なくなり、愚か者どもはフラフラと遊びに出ておるのに反比例して、引きこもりの方々は、ふたたび謂れのない虐げに苦慮しつつありますです。

従弟の娘もその一人でありまして、部屋から晩御飯以外は出てこないという状態が復活したとかなのであります。
「そちらで使ってもらえないでしょーか?」
その子の祖母であり、つまり私メの叔母は、ゴミでも捨てたいよーなニュアンスで上目遣いで語るというか、頼まれたりするのでありました。

ここでも、ゴミ箱なのであろーか。

「いくつですか」
と問いますと、
「17歳ですの」

占いでも難しいケースなのですが、反対に、とても興味のある課題でもございます。

では、11月のボイドタイムに移りますです。

2021年10/30(土)16h06m in獅子 ~  /31(日)03h10m
2021年11/02(火)02h01m in乙女 ~         08h12m
2021年11/04(木)07h33m in天秤 ~         09h53m
2021年11/06(土)01h12m in蠍  ~         09h53m
2021年11/07(日)22h46m in射手 ~  /08(月)10h05m
2021年11/10(水)02h54m in山羊 ~         12h04m
2021年11/12(金)04h55m in水瓶 ~         16h55m
2021年11/14(日)14h42m in魚  ~  /15(月)00h49m
2021年11/17(水)00h52m in牡羊 ~         11h18m
2021年11/19(金)17h59m in牡牛 ~         23h33m
2021年11/22(月)00h53m in双子 ~         12h33m
2021年11/24(水)14h47m in蟹  ~  /25(木)00h59m
2021年11/27(土)01h24m in獅子 ~         11h12m
2021年11/29(月)09h03m in乙女 ~         17h56m
2021年12/01(水)13h21m in天秤 ~         20h57m
2021年12/03(金)14h24m in蠍  ~         21h14m

星々たちが、またしても不吉な終結を、来月以降からはじめる、その前の小春日和ともいえる日々を、大切にお過ごしくださいませ。

2021
10.27

蘭丸さまに会ってきました。
ジェンダーの蘭丸さまに。

…だのに蘭丸さまはピンクのセーターに身をつつみ、お女性へと変貌していたのでございます。

「ホルモン注射を打ったばかりなのだ」
私メは自分に言い聞かせ、しかし、遠くから見つめるばかり。

きっとそーだろう、そーに違いない、種粒のよーな乳首と、ツクシのような細いペニスは、きっときっと衣服に隠されているはずなのでありました。

けれど、蘭丸さまは、もう私メのことを憶えてもいないのです。

夏前に見かけた時の、目を刃のようにすぼめ、
「なによ、あなたなんか」
とでも言うような氷のような冷酷な仕草もみせないのであります。

「恋をしているのだ、恋を」
あの小太りの男に相違ない。

私メには見せたことのない笑顔で「いらっしゃいませ」と迎えた、あの小太りの男に、間違いなく蘭丸さまは恋をしているのだ。
それは根拠のない直感でしたが、根拠がないだけに透き通るよーな確信でございました。

蘭丸さまの、か細いペニスは、あの男のスポンジのよーな掌に握られ、息の詰まる口づけを夜ごと交わしているのか。
そして、そして頬に青く伸び始めたおひげで、小男のお腹のあたりをザラザラしているのでないか。
そしてそしてそして、シェービングを塗られ、小男の肉付きのイイ子指を立てて握ったカミソリで、そのおひげを剃られているのではないか。
そのとき、蘭丸さまはうっとりと瞼を閉じているのではないか。
ああ、そのとじた瞼ごしに眼球を舐めてみたい。
さらにまた、小太りの分厚い唇によって、
ゴマ粒ほどの乳首は、いまではアサガオの種ぐらいに大きくなっているのでは。

硬い生地のシャツでは、動くたびに乳首が刺激されるから、だから、あのよーな柔らかなセーターを身に付けているのだな。
まさか、男のパンツを洗濯してバスルームに干してから、コンビニに出勤しているのではあるまいな。

乾兌離震巽坎艮坤、けんだりしんそんかんごんこん、ケンダリシンソンカンゴンコン
唱えてもとなえても嫉妬の暗い炎は燃え盛るばかり。

そして、よもや私メをダシにして、
「いやらしージジイがいるのよ」
と小太りの男の恋心を刺激しているのではあるまいな。
そして、
「たすけて、またジジイがきて写真撮られたわ」
つまり無関心を装っているだけで、蘭丸さまは、私メを意識しているはずなのであります。

レジに、カニカマを置きましたら、青年の店員が飛び出してきて、「ここは僕が」と蘭丸さまを制したのであります。

ライバルがまた一人…。

実家の坂道を登りながら、蘭丸、蘭丸、蘭丸と呼び捨てにして、心で連呼したのであります。
声に漏れていたかもしれませぬ。
雨が降ってまいりました。

2021
10.26

樹木自身は、どー思っているか分かりません。
しかし、春も夏も見向きもされなかった樹木が、晩秋を迎え、衆目を独占するかのよーに紅葉しているのでございます。
中年以後に運気が開いた人のよーであります。

春も夏も、花咲く木々の華やかさを、まるで額縁のよーに支えつつ、風だの苛烈な日差しを、枝葉を全力で張って守っていたというのに、誰からも評価されず、
「邪魔な木だな」
むしろ迷惑な対象として無視されてきたのであります。

それが炎のように色づき、こうして被写体となったのでございます。
けれど、じつは落ち葉を散らし、本当は開運期のいまこそが、
「いい加減にしろ」
落ち葉を集める作業員に憎まれていることも事実でございましょう。

開運とひとことで申しますが、そう考えるとさまざまでございます。

樹木は、紅葉して衆目を浴びる満足よりも、やがて裸木になる我が身を恐れているのかもしれません。
兼六園の雪吊りを、
「あれこそが、しやわせというものだべな」
羨んでいるかもしれませんです。

助手席の老母に、
「牡蠣をもらったのだが」
紅葉見物から帰り道でありました。
「生牡蠣は、ゲロゲロずくなるからわがねよ」

そこでカキフライにしたのでありました。

「めめめ~しなくなくてイイ~!」
牡蠣のヒモが口に残らなくて大変美味しいという意味であります。
上等な牡蠣だからでありましょー。

じつに美味しく出来たのでございます。
箸でつまみながら、いまごろは暗がりでライトアップもされず、夜に立ち続ける紅葉の樹木を思い浮かべました。

イイ生き方かもしれない。

松など冬囲いをされても、はたして満足か。
時が来れば、何もしなくても幸運時期を迎えられるのは、それをしやわせというものではないか。

カキフライにレモンの汁を絞りましたら、さくさくした衣が匂いたちながら口の中で壊れていくのでありました。