11.27
荒木町…。
本日は、税務署に確定申告を提出するために、この街にやってきたのであります。
占いの仕事をして、かなり経ったものだという感慨がございました。
ギャンブル宝典の前身である、ギャンブル大帝の出版社が、この付近でありました。アンパンマンの店があり、その少し先に出版社がありまして、打ち合わせやら撮影やらをしたのでございます。
その数年前は、反対側の道の奥に、KKベストセラーズの分室がございまして、最初の本の原稿を届けた記憶があるのであります。
あれから20年。
みんなどこかに行ってしまいました。
イケメンの編集者も、もはや業界から去り、またギャンブル大帝を出していた出版社とも縁が切れているのでございます。
20年後に、まさか確定申告をしに、この街に来ようとは、あのときは思ってもいなかったのでありました。
確定申告は税務署だけではありませぬ。
都税事務所にも申告納税せねばならず、今度は西新宿に。
そこもまた想い出の地。
百人町という地名のひびきが、消えてしまった若さのあった心の空間に沁みるのでございます。
20代の後半の、私メの棲家だったのであります。
秋の深まった枯れ葉の舗道を、40年ほど経過した私メがとぼとぼと歩いているのであります。
すっかりラブホの数も減り、私メの想い出とは異なる街に変貌しているのでありました。
かろうじて新大久保南口だけは、いまだに昔のたたずまい。
ポケットから、遥か過去の酒屋のレシートが出てきたような、そんな感じの駅なのでありますです。
ここから総武線に乗り、中野で、地下鉄東西線に乗り換えて、神楽坂に戻ったのでありました。
そして仕事の続きをするのですが、過去の街の想い出が揺らめいて、あの番号に電話をすると、イケメン編集長が、いやに暗い声で応対すのるではないかと妄想したりするのでありました。
もっとも、その番号などとおのむかしに忘れているのでありますが。
確定申告、お疲れさまでした。先生、ご自分でされるなんて驚きでした。
私も勤務先の確定申告をしてますので大変さがよくわかります。
ようやく安堵ですね。
折しも、今、税務調査が入り拷問のような事情聴取で何を言われるかと怯える毎日です。
職場を守るため、感と智恵を働かせてお国と戦っております。
タイムリーな事に「免罪符カード」は私のためにあるようなものです。
そう、私の中の神様は許してくださったみたいです。
ま~、何と悪いやっちゃ、と見ててください。
これも危険回避ですから。
生きていくために、いざ勝負に出ることもあります。多少の悪さもズルさも時と場合によってしかるべしと。
身を守るには、感と状況判断、決断力、度胸「気」ですね。
おっ~、何とあっぱれなおなごじゃ、と先生の声が聞こえなくもなく・・・・・
いつも先生は心の中にいてくれるもんね。
心強いです。
●十傳より→たぶん見かけ倒しではないかと思うのでありますですが。
先生こんばんは。
アンパンマンのお店とても懐かしいです。
よく二十代の頃に車で通りました。
段々とコースが変わりまして通らなくなっておりました。
先生と道ですれ違っていたかもしれませんですね。
お声がかかる程の美しさが無く残念でございました。
●十傳より→私メは徒歩でありましたから、すれ違っても分かりませんですね。最近は視力も衰え気味であるので、舗道でもよく顔が見えませんです。匂いで感知するのみであります。