05.10
廃屋ではありませんが、先ごろ、80歳になる悪口癖の耄碌ジジイが亡くなり、そーしましたら家が急に寂びれたよーらなったので廃屋と呼んでおります。
主が死んで廃屋になると同時に赤い花が満開に咲くという不気味な現象に見舞われたのてあります。
まるで「自由」を謳歌するみたいに。
最近、色々なセクシャルハラスメントが幅をきかせ面倒なことになっておりますね。視線だの言葉だの、メールでも文章の最後に「。」を付けると相手が傷つくとか、バカみたいであります。
人には人を傷つける能力があり、あまり気にしすぎると気が狂ってしまいますです。
私メは、朝の一声があります。
「チョーゼンジン!」と叫んで床を出るのであります。
けっして差別ではございません。いえ、その気持ちはいつもよりはないのであります。
気付けの一声であります。
だから食べ物が美味な時も「チョーセンジン!」と叫ぶのであります。
皆さまも試しに叫んでご覧くださいませ。
限りない自由な風が体内を吹きわたりますから。
青物県では、「あいったぁ!」と意味不明の感嘆句がございます。
楽しい時も嬉しい時も、腹が立つ時も、つまり何かに心が騒いだ時、「あいったぁ!」が出るのであります。
それと同じでしょーか。
そして、「あいったぁー!」より罪深くてスリル満点。
あたらしい呪いの言葉ではないかと。
仏壇に向かって放屁するごとき後ろめたい快楽なのであります。
あまりモラルばかりを気にしているとつまりませんですよ。
傷つくのではなく、傷ついたふりをして賠償金をせしめたいのが本音ではないでしょーか。
そのうちに「誰よりも愛している」と公言するのもハラスメントとして叩かれるかも。
廃屋に自由に咲く花々を眺めつつ、花々が羨ましくなりました。
宝島という悪党夫婦が殺されて良かったですね。
てっきり商店街の人たちがお金を出し合って仕掛け人たちに依頼したのかと思いました。
「そーだそーだ」
と嘘でも同意してくださいよ。
赤い花々のよーに人生が自由に動き出すはずです。
このごろ世間はおかしいですよ。
もちろん私メもおかしいのであります。