2015
04.22

「奇門遁甲カレンダー2015下半期」のカレンダーが完成いたしました。

7月1日から12月31日までの月盤、日盤、時盤(23時から3時までは略)の八方位の吉凶と解説入りのカレンダーであります。

完成してホッとしています。
作ってみればお分かりかと思いますが、非常な重労働なのでございます。

それで、従来通り、消費税と発送費を含めて一部三万円でございます。
お求めの方は、現金書留で、下記の住所にお願いいたしますです。

〒162-0805
東京都新宿区矢来町41番地 カーサ・ヴェルデ301 小野十傳事務所
電話 080-2067-8076

このカレンダーのイイところは、あらかじめ吉方位を調べて、予定を立てた行動が出来るところでありましょうか。
このような一覧性はスマホやPCなどでは分かりませぬ。
紙のカレンダーの長所でございましょうか。

私メも自分で活用して、なかなか重宝しているのであります。

また、慣れてきましたら、カレンダーの吉方位を、さらに拙著「奇門遁甲術入門」にて細かく分析すれば最高でありましょう。

裏話を申しますと、作成に三か月ほど要しているのであります。
毎日、朝の7時から9時まで、ねちょねちょとPCに入力し、「まだ8月までしか出来てねー」とか「やっと11月分が終った~」というように、これでも健康的な朝の作業なのでありました。

完成した反動は恐いのですが、そこそホレホレ。
大目に見ていただきまして、やっと怠惰な朝を過ごせるという次第でございますです。

2015
04.21

スーツを着るのは、じつに久しぶりでして、法事を勘定に入れなければ、ゆうに三年はご無沙汰しておるのでございました。

が、夕方に携帯占いサイトの最大手のザッパラスのレセプションが、都内のホテルでございますから、箪笥の奥から引っ張り出したのでございます。

昨年も一昨年も、普段着で出て、いささか場にそぐわなかったことを思い出したからでございます。

事務所で仕事をしましたが、どーにも窮屈でなりませぬ。
バカに肩が張るのでございます。

やっと時間になりましたのでタクシーで汐留のホテルへ。

世にも怪奇な人種で、すでに風波の間は埋め尽くされていたのでございました。

「おー、ムッシュー!」
と隣のおばちゃんお女性が懐かしい呼び方をいたすのでございます。
みると婆羅門さんではありませぬか。

銀座ジプシー王国で知り合い三十年近い歳月がたっているのでありました。
生き残っているのは婆羅門さんと私メだけ。
「戦友やもんね」
のひと言で、すべては言い尽されますです。

「あの頃は、遅い青春グラフィティーだったよねぇ」
肉を頬張り、ワインを傾け、当時の想い出話は、話せば話すほどに湧いてくるのでありました。

紫式部の歌に、
「めぐりあひて、見しやそれともわかぬ間に、雲隠れにし夜半の月かな」
ってヤツがありますが、

ああああ~っという間に時は経ち、はや別れの時。

易者パーティーはお開きとなり、別れを告げることもなく、人並みに消えてしまったのでございます。

ふーむ、ふーむ、ふーむ。
「どちらまで」
タクシーのおっちゃんに、
「八条口まで」
と告げ、「八重洲でっしゃろ」と関西弁で言い直され、不思議な気持ちになったのでございました。

2015
04.20

四月の関東は毎年数回、嵐に見舞われますです。

今夜がその晩のようです。午後から降り出した雨は風を伴って激しく窓を叩いているのでございます。
妙な興奮と集中力が出てくるのでございます。
集めた花びらをドライフラワーとして加工しつつ、仕事をしているのでありました。

また人恋しい気持ちも渦巻いております。
けれど、いざ会話すると相手との気持ちの高ぶりの落差の違いに、話が空回りすることを恐れ、一人妄想に耽ることにとどめるのでありました。

若い時なら、公衆電話というものがございまして、ずぶ濡れをかまわず飛び込んでダイヤルしたものでございましたが、いまは携帯電話というものがありながら、いや、携帯電話がいやらしいのでございます。

いまだにガラ系かと、小ばかにつれつつスマホの必要性を認めぬまま、今日まで通してまいりまして、おそらくこれからもスマホに切り変えることはありますまい。
人と接することが、じつは苦手なタチなのであります。
お女性となら会話できても、男どもとは会話の糸口を自分では探し当てられませぬ。また市役所とか電話サービスに連絡することも、私メのもっとも不得意とするところであります。
せいぜい勇気を出して、不在通知の宅配に再配達を頼むのが関の山。
再配達なら自動受け付けを通せば会話の手間がいらないことは知っておりますが、そこは肉声でないと確信がもてぬのでございます。

でありますれば、私の方から電話するという時は、そうとうな飢餓状態にあるのだと自覚いたします。
「何のご用?」
と電話の向こうの相手の心のガラスの破片を感じ取ったときには、それは、切腹したいほどの後悔に見舞われます。

ああ、そういう時代遅れになろうとは…。
現代っ子と呼ばれた日が嘘のようでございますです。
もっともアメリカンナイズされた男だと言われたことだってあるのでありますですよ。

風がいっそう強くなりました。
どーれ、昨日買った竹鶴の封でも開けようかと思いますです。
孤独死でも妄想しつつ。