2011
01.15
01.15
湖面は凍てつき、とおくから讃美歌が切れ切れに届くのでありました。
もう池を一周するような気力はくじけております。
暖かなものにすがりつきたいのであります。
太った女の胸に冷えた手をはさんで温めてもらいたい気分なのであります。
いや手は皮手袋のおかげでぬくんでおるのです。つまり比喩なのであります。
そこには美味い鍋焼きうどんがございます。
画像は老母がうどんをとり分けているところ。
ここの鍋焼きうどんは、食っている間にうどんが程良く太くなるように計算しております。
五臓六腑に沁みわたる美味さなのであります。
鍋にじかに箸を入れて食うのであります。
背筋は美味さに比例して溶けるよう曲がるのでございます。
「めめめめめめめ」
と老母は連呼いたしておりました。
「ウメェ」の連続省略形で、東北ではよく用いられる感嘆符でございます。
ちなみに激しい同意は「だだだだだだだ」であります。原形は「んだ」。それの連続省略形でございます。
が、あまりに「めめめめめめ」過ぎて、途中、仙北町の生協に顔を青ざめさせて立ち寄り、便所の藻屑と化したのであります。
うわぁ~美味しそう!
じゃなくて、めめめめめそう!
使い方間違ってますか?
先生・・・またですか。お腹。
ちゃんとふーふーしないで食べるからですよ。
●十傳より→今日も食いに行こうかと迷っておりますです。
盛岡を訪れた際、白龍さんの盛岡じゃじゃ麺を頂きました。
とてもおいしかったです。
次回は、北田屋さんの鍋焼きうどんも食べてみたいと思います。
●十傳より→直利庵の蕎麦も、どうぞお召し上がりください。名物ですがなかなかの美味でありますゆえ。