2024
05.13

スクールを終えたら、きゅうに、ひかりものを食いたくなりました。
近くのイタリアンでイワシのカルパッチョでも…と事務所を出ましたが、足は、そのイタリアンではなく、勝手に地下鉄の階段をおり、神田へと向かったのであります。

神田は一年ぶり。
しかし、とても懐かしい町であります。

馴染みの寿司屋がインボイスのおかげで店じまいをしてしまってから、その店が現実になくなってしまっていることを見てしまうことが怖くて、遠のいておりました。
返す返すも腹立たしい文雄であります。
拉致して両手首を切り落としてやりたい気分。そして自宅の地下室で餌でも与えてやったら、そして手がないから犬のよーに餌を食うさまを見下ろしたら、さぞやうっぷんが晴れることでしょー。

さてさて、いつまでも馴染みの店の想い出にひたっても仕方ありません。

手ごろな寿司屋で、ひかりものを白ワインといっしょに。

「美味い…」の後に、「ん?」とすこし首を傾げたい雑味がかすかにしましたが、これも時代であります。

死んだ恋人の妹と偽りの恋をしている気分に似たお味であります。

それでもイタリアンでカルパッチョを口にするよりは良かった。

おしんこ巻きを口にしてから、それから神田界隈をブラブラ歩きながら、事務所に戻ったのでありました。