2016
07.04
07.04
悩み深き世の中であります。
本日も、誰かが電車に飛び込んで自殺を企てたのでしょうか、踏切がいつまでたつても開かないのであります。
オシッコをしたかったので、Uターンさせ、線路下の道へ向かったのでした。
そしたら渋滞。
コンビニによってサッパリさせて、渋滞に加わったのであります。
見まわしましたら、ドライバーの多くはお女性であります。
何か食っているお女性、子どもとお喋りしているお女性、携帯で話をしているお女性、鼻くそをのどかにほじくっているお女性もいたり、歌をうたっているのか大きな口でパクパクしているお女性もおりました。
みな一様にハンドルを握っているのでございます。
ある年齢を超えると、お女性は運転が大好きになるよーであります。
男はといえば運転がとても億劫になるのとは反対でございます。
秘密はハンドルにあるのだと、私メは固く信じて疑いませぬ。
骨より柔らかく、皮膚より固い、手に握った感触が、お女性を運転好きにさせているのであります。
外車のハンドルはいくぶん太め、国産車のハンドルは、ちと心細いのであります。
男たちは年々衰えていく股間の有様を運転嫌いにさせている理由かもしれませんです。亭主の衰えをハンドルをギタッと握ることでお女性は解消しているとも解釈することができますです。
奇門遁甲で、庚×庚の戦格は、男を不能にさせる怖ろしい方位であります。庚×己はお女性をその気にさせる方位。
ハンドルがじっとりと汗ばんだころ、車の列はしずかに動き出したのであります。
夏の日の妄想でありました。