2018
05.15

十傳スクール密室科は、奇門遁甲天文十二宮を教授しているのであります。

いままで東洋の十干十二支で慣れている頭脳に、実際に動いている天体という実星を導入したために、やや混乱気味であることを感じるのでございます。

そこで、失礼かと思いましたけれど、小学生用の星座盤を導入し、十二星座の動きから始めることにいたしましたです。

たとえば今は5月。東の空から牡牛座の太陽が昇るのであります。
その星座も太陽も固定されていれば問題はないのでありますが、昼になれば太陽は、当然のことながら天中にのぼり、やがて西の空に落ちるのであります。

それを方位に当てはめるわけであります。
思考は、そこで激しく迷うのであります。

いままで十二支の午は、時間でいえば11時から13時を表し、方位だと南なのであります。それは東洋占術では当然すぎることであります。

が、当然すぎるために、動きのある天体に対して適応できなくなるのであります。
十二支による時間軸と方位軸が一体化している弊害でありましょう。

「ああ、よかった28宿を使わずに西洋系の12星座を使って」
すこし胸を撫でおろすのでありました。

誰かさんのお靴も星デザイン。
「ヤル気をだしているな!」

講義を工夫して、実星の考え方を頭に沁み込んでもらわねば…なんて思いなのであります。

占いですから、太陽の周りを遊星が回っているのではなく、地球を中心に動いている。そして星座は時計の逆回り、太陽や木星などは、その時計回り。

それを、学校のクラス分けのようなイメージで方位に割り当てることを理解してもらうのには、あと10時間は要するなと、悟った次第であります。

「少しずつでいいのだ」
とも思いましてございます。

ここを突破すれば、玉女守門に金星の会が回ったら、戦格に木星の合が回ったら…なんてことは手に取るよーに見えてくることになるのでありますです。

今年の火曜日の夏は暑くなりそーであります。
これが終わるまでは倒れられませぬ。