2022
11.22

モリオカへ向かう東北新幹線は、濃霧のために出発が大幅に遅れたのであります。

こんなことはホトンドございません。

易者である私メは、
「今回のモリオカの予兆だな」
反射的に予感してしまうのであります。

改札口には人がごった返しておりました。
外国人もかなりいて、困った状態なのでした。
イライラしても始まりませんから、ちょうど空いた椅子に腰かけ、占いの内容を反芻することにいたしました。

奇門遁甲の出版の話もあり、先方の要望との整合性を考えたり、12月の数理術のセミナーの内容を再チェックしたりしているうちに、どーやら新幹線が次々に出発し始めたのでございます。

途中の仙台の手前でストップなどいたしましたが、そんなに急ぐ用事もございません。
おごそかに食事を楽しんだりしたのでございました。

しかし、今回のモリオカでの予定の一つ。
私メが「ヨシノブ兄ちゃん」と呼んでいた親戚の男との接触がございます。
もう老年同士でして、当時の気さくさはありません。
オノ家のダークサイトも影響しているのであります。

電話いたしましたが、予感の通り、つながりません。
時間をおいてかけなおしましたが、
「ただいま運転中です。もしくは…」
の音声が繰り返されるのみ。
嫌われたのか。
だとしてもおかしい。
受信は履歴されているはず。
電話してからもう6時間たっている。
いや、老人性の頑固が出たのか。
それとも…?
敵対心があるのなら、ヨシノブ兄ちゃんとて覚悟してもらわねばならぬ。闇の奇門遁甲造作法が脳裏をかすめるのでございます。
ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブよ、どーいうつもりだ。怒らせないでくれ。

私メは自分のことを占う習慣から卒業しておりますが、
「これは占わなくてはならぬ」

そおっと神蓍を取り出したのでした。