2021
12.19

「しやわせカード」に切手を貼り、投函したら、もう何もする気がなくなったのでありました。
まだ朝の9時だというのに。

本を読む気にも、音楽を聴く気持ちも退化したみたいになり、ベッドに横たわりながら、奇門遁甲の和綴じの秘伝書を、ボンヤリと眺めるのみ。

「そーだ、焼肉を食いに行くか」
しかし、先日の定食屋のよーに廃業していることを目のあたりにしたら、
「嫌だなぁ」
そんな気持ちをなだめつつ、クルマを走らせたのでした。

その店は、茅ヶ崎の家から15分。
辻堂に住んでいた時は、ごく近所でしたので定期的に食いに行っていましたです。
だから思い出…とまでは行きませんが、なつかしい店の一つなのであります。

ございました。
看板のまわりをさびしくピカピカと電気が点滅していることを、遠くから確認できたのでございます。

ドアを押すと、店員の白髪のオババと不愛想なオバさんがギロッと振り返るのでありました。
久しぶりでもなく、かといって他人を迎えるよそよそしさでもない無感情を、表情に刷いているのでありました。

「ああ、来てよかった」
しみじみと思い、あたたかな感情が胸にひろがったのであります。

待っているのでもなく、ご無沙汰である私メを詰問するでもなく、ただ、そこに存在しているありがたさとでも申しましょーか。

ビンボー学生の頃、我慢できぬほどの空腹に我慢できずに、横町にある小さな店で150円のコロッケ定食を貪り食って、熱いみそ汁をすすったとたん、不意に涙がこぼれたことがございます。
その店のオバさんと目が合い、同情がこもった顔をみたとき、
「もうこの店には来れない」
その時の、羞恥と悔しさのいりまじった感情が思い出されましたです。

不愛想な店員に感謝するのでございました。

明日はモリオカでございます。

2021
12.18

画像は風呂敷なのであります。
私メのバッグには、つねに風呂敷が入っておりますです。
風呂敷はいろいろと便利なのであります。
モノを包むのにもいいし、腹巻にもなりますです。
旅行の時などは、着替えを分けたり、ビニールも悪くありませんが、風呂敷にはかないませんです。

が、この寅の風呂敷は、ちと違います。
縁起物でしょう。

題して、
『お金がハイルヒッ寅』
西洋人が耳にしたら、言いがかりをつけて来るでしょーが、「お金がハイルヒッ寅」なので、堂々と胸を張るしかございません。

以前、ジャニーズの誰かが、ふざけて「ハイル・ヒットラー」と叫んだところ、たちまちのうちにクレームをつけられ、嘘か本当か分かりませんが、バカ真面目なお顔で謝罪していました。
くだらぬ現象でございます。

日章旗も同様でございます。

そろそろ2021年は残りの日数が少なくなり、さて、今年はどー言う年だったか振り返りたいのですが、あまり記憶にないのであります。
2020年の出来事もよく憶えておりません。

十傳スクールをリモートに切り替えたのが、たしか2020年の五月あたりではなかったかと。
すると下らぬ五輪は、今年の出事でありましたか。そーいえば、バカ総理に振り回されましたね。

しかし、2022年は、「お金がハイルヒッ寅」を旗印に、みなさまの金運上昇のためにスクールなどをさらに充実させていきたいと思っておるのでございます。

2021
12.17

人相を極めるには雨の日も有効であります。

前にも書きましたが、一般の人相本で扱っているのは、肉付きとか皺などであります。

眉間に、段鼻のお女性は、どんなに愛する男に対しても、いつか必ず反抗的な態度をするとか、眉間に縦皺のある女性はヒステリーだとか。

「そんなことは人相を知らなくたって分かる」
そりゃぁ、雰囲気で分かりますとも。

けれど、眉間の縦皺は締め付けの良い名器を隠し持っていることまでは、あまり知られてはおらない事実なのであります。

でも、まぁ、そういうことは拙著の「東洋観相秘占」に記されていますから、読めば分かります。

記されていても訓練をしないと分からないのが、血色と気色であります。
いや、その前に『実相』を知る必要があるのであります。

雨の日の電車が、その訓練に最適であります。
走る電車に、雨は斜めに吹き付けます。
しかし、雨は空からまっすぐに大地に降り注ぎますです。
斜めに走る雨を、まっすぐに落下していると見る。
これが訓練であります。
意外に簡単であります。

これが出来ますと、
「他の男と寝たね」
「えっ…」

どんなに愛を誓っても、いや誓うだけ人の心は弱いのであります。
些細なことで相手を裏切ってしまうのが、世の常。

相手のわずか、ほんのかすかな違和感から、実相を見られるよーになりますです。

その極意を会得して、はたしてイイのかどーかは別の話ではありますが。