2022
11.24

無駄遣いだと思いつつも、願望に勝てずに注文していた「星見台」が完成していたのであります。

「冬になる前で良かったでやんす」
と言われましたが、登りますと、たかが3メートル高いだけで、凍えるよーに寒いのでありました。
しかし、夜になりましたら、星空は格別なのであります。
火星の赤やオリオンの三ツ星は手が届くよーに光っているのでありました。

また不審な侵入者をたちどころに撃退する、対中国戦にも役立ちそーであります。
物見やぐらとすれば、それなりの武器弾薬の準備は必要でありましょう。
広島では、被爆者の役に立たぬ老人どもが平和など亡国論を訴えておりますが、
「薩長政治はもはや害毒にすぎぬ」
東北に戻りますと、時代感覚も150年ほど遡るよーであります。

無駄遣いしたかなぁと、冷や冷やしていましたけれど、
「これは使いでがある」
完成した星見台の素直な感想であります。
たとえば、間接的に、たとえば十傳スクールの「密室科」の復活に役立つかもしれません。

密室科で、何をしたかと言いますと、奇門遁甲を実星をつかつて再検討、コレであります。
奇門遁甲は、十干十二支の虚星を用いるのですが、そこに火星だの月だの太陽だのという実星をかぶせていき、さて、どーだというのが密室科での講義でございました。

しかし、大部分が、
「?」
のお顔。
度数を出すなどの数字に抵抗があるのと、実星を天文学とは少し異なった、
「神の目」
で見るところに難解さがあったようであります。

多分…、
「講義する私メの知識と認識もまだ不十分だったかも」
なので、この星見台は私メにとって役立つことと信じるのであります。

2022
11.23

めったに自分のことを占ずることはないのですが、オノ家のダークサイトになると動揺してしまうので、神蓍を取り出すのであります。

昨日のブログでは、「ヨシノブ兄ちゃん」に電話しても返事がこないため、はやくも冷静さを欠いたところまで記しましたです。
あのあと、怒りを直前で抑え、しかし疑惑の鬼となって神蓍を振ったのであります。

出た卦が、天水訟。不変卦でございます。

「ん?」
最初に目に飛び込んだのが、旺相の亥の官鬼が応爻(△)に伏しているところでございました。
足を痛めたのか。

応爻の寅は旺相し、動かずとはいえ世爻(〇)を生じております。
世爻の午もまた休囚しているとはいえ、日晨の卯から木生火と生じられ決して弱いとは申せません。
「ひと安心か」
どす黒い疑いはすこし緩んだのでありました。

では、いつ電話が来るか。
亥ー寅の合が冲に合う巳日か。いや、巳では亥を冲する前に、申と合するだろう。
では、日晨の卯が上爻の戌と合しているから、それを冲する辰日。…明日か?
あるいは上爻の戌が応期を暗に合起してい知らせていると考えれば、寅ー午ー戌の三合が形成される。戌の時刻か。

すると八時過ぎ、つまり戌の刻に携帯が鳴り、瞬間、ピグッと飛び上がったのであります。
「じゃ、じゃ、悪い悪い」
膝を痛めてコートのポケットに入っている携帯をとれなかった、と言うのであります。
そして、俺の方からオノ家に行くと言うのでありました。

ヨシノブ兄ちゃんに連絡をつけたのは或る事情がございました。
頼み事なのであります。

もういちど、不変卦の「天水訟」を眺めました。
「その目的は達せられないな」
周易で「天水訟」は、お互いの意見がかみ合わないという意でございます。

天の太陽は東からのぼり西へと沈む。対して、川は西から東に流れ、それぞれの動きは反対である。
というの解釈でありますが、じつは周易64卦の卓越した理論の中で、この天水訟のみが劣っているのであります。
川が西から東に流れるのは中国だけであり、他の国は、てんでバラバラに流れております。

しかし、いずれにせよ、闇の奇門遁甲を用いずにホッと胸を撫でおろしたのであります。

2022
11.22

モリオカへ向かう東北新幹線は、濃霧のために出発が大幅に遅れたのであります。

こんなことはホトンドございません。

易者である私メは、
「今回のモリオカの予兆だな」
反射的に予感してしまうのであります。

改札口には人がごった返しておりました。
外国人もかなりいて、困った状態なのでした。
イライラしても始まりませんから、ちょうど空いた椅子に腰かけ、占いの内容を反芻することにいたしました。

奇門遁甲の出版の話もあり、先方の要望との整合性を考えたり、12月の数理術のセミナーの内容を再チェックしたりしているうちに、どーやら新幹線が次々に出発し始めたのでございます。

途中の仙台の手前でストップなどいたしましたが、そんなに急ぐ用事もございません。
おごそかに食事を楽しんだりしたのでございました。

しかし、今回のモリオカでの予定の一つ。
私メが「ヨシノブ兄ちゃん」と呼んでいた親戚の男との接触がございます。
もう老年同士でして、当時の気さくさはありません。
オノ家のダークサイトも影響しているのであります。

電話いたしましたが、予感の通り、つながりません。
時間をおいてかけなおしましたが、
「ただいま運転中です。もしくは…」
の音声が繰り返されるのみ。
嫌われたのか。
だとしてもおかしい。
受信は履歴されているはず。
電話してからもう6時間たっている。
いや、老人性の頑固が出たのか。
それとも…?
敵対心があるのなら、ヨシノブ兄ちゃんとて覚悟してもらわねばならぬ。闇の奇門遁甲造作法が脳裏をかすめるのでございます。
ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブ兄ちゃん、ヨシノブよ、どーいうつもりだ。怒らせないでくれ。

私メは自分のことを占う習慣から卒業しておりますが、
「これは占わなくてはならぬ」

そおっと神蓍を取り出したのでした。