2022
07.13

最善の頑張りを尽くしたのにもかかわらず、結果が裏目に出て、どん底の苦境に陥ることは、人生で多々ございます。

あと一歩のところで契約が不履行となり、莫大な損害を負ったり、最愛の人に裏切られ自殺しかないと世を儚んだり、志望校に不合格となって前途が閉ざされるよーな、痛ましい出来事は、数え上げたらキリがございませんです。

私メの事務所に鑑定にいらっしゃる方々で、人生にゆきずまり、にっちもさっちもつかない全身創痍の状態だと思い込んでいる方も多いのであります。

悶え苦しみ、いろいろな策を弄しますが、すべて失敗して、傷口をさらに広めるのであります。

こういう場合は、あえて何もしないことが正しいのだと、断易の神様は語っておられますです。
『絶処逢生』という用語が断易にはございます。
絶とは、12運の絶。生とは12運の長生の意でございます。

12運は、人間の「胎、養、長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶」という変化の道程を語っていまして、これを「長生12運」と申します。オギャァと産声を上げ、成長し、帝旺という人生の頂点に立ったと思ったら、たちまち衰え、病気になり、死んでしまって墓に入り絶滅する。しかし、命はまたどこかに宿り、ふたたび誕生する。古代ギリシア哲学の再生説にもつながる考え方であります。

つまり時というモノは生き物のよーに絶えず変転を繰り返しているワケであります。

誰の眼にも「お気の毒に…」という状態は、「絶」の時。
月で言えば、新月。ようするに幸運の前兆とも考えられますです。
ジタバタせず、絶望にも陥らず、過大な不安も抱かずに、悠々と幸運の時を待てばいいのであります。

その際には、余計な虚勢を張ることなく、そして周囲の白眼視に反抗しないことが幸運の時を早めるコツであります。
あるいは奇門遁甲という特効薬を利用するか。

断易の原則は、時代を超越した人間の真の姿をたくみに法則化したバイブルとも申せますです。

人間は愚かな生き物であります。
昨日まで憎しみの目を向けていた政治家が暗殺されたとなると、手のひらを返したよーに称賛し、涙までこぼし、葬儀に行列する有様。そういう愚衆が投票した選挙によって選ばれた者が政治家となって国政を担うのであります。賢ぶったバカ者で国は支えられているのであります。いつまでたっても世の中が良くなるはずがございません。

たとえば、そのよーな世の中が透き通った水のよーに見えてしまうのが、断易であり、四柱推命などの運命学でございます。
私メは、心の底から占いに身を投じてしやわせを痛感しているのでありました。