2024
05.19

時計を見ましたら夜中の2時30分。
陰の気が満ちる丑三つ時でした。

あまりの圧迫感に寝室の戸を開けました。
「悪しき気が漂っている…!」

夕方、散歩の途中に東京大神宮に立ち寄って、そこで変な霊をくっつけてきたよーなのでした。
東京大神宮は縁結びの神社とした名をはせています。
しかし、「神社のテーマパークだ」と軽んじておりました。おみくじやお守りなどがオヒャレで可愛すぎて、子供っぽいのであります。
「効果があるわけがない」
断じておりましたです。
参拝客はほとんどがお女性。
美人、不美人、老若を問わず、「結婚してぇ」念に憑りつかれたお女性ばかりであります。
死魚のよーな印象を受けるのであります。
色っぽくないお方ばかりがお見えのよーに感じられるのであります。
その夕方は、とくにそういうお女性が多いのでありました。

帰り道の足の重いこと。
誰かを背負ったかのような重さに耐えて事務所に戻ったのであります。
水を何杯も何杯も飲みました。

私メが被爆した霊は、神社の「気」ではなく、それら死魚たちの念だったよーな気がいたします。

寝室に漂う黒い霊は重量をもって布団の上からのしかかってくるのであります。
しゅうしゅうと悪臭まで感じられますです。
自分の屁とはあきらかに異なる、残飯臭。

夜明けを待ち、窓を開け放って、所定の除霊を行いましたです。
最後にシャワーで滝打ちの行もしたのでありました。

除霊をすると、自分の体内の生気も薄くなるので、そこは鎮痛剤で対処いたしました。

くわばらしわばら。

2024
05.18

東京大学本郷の三四郎池であります。

都内にはいくつかのパワースポットと呼ばれている場所がありますが、三四郎池は知られざる「気」が降臨するすぐれた地だと思いますです。

上野から急こう配をのぼったところに本郷大地がありまして、反対側は後楽園へとつづく下り坂。
その尾根の部分に東大が設けられております。
東大の下に地下鉄はとおっておらず、手付かずの原始を守っております。
赤門をくぐり、しばらくして右手に折れると、
「おおっ!」
忽然と池があらわれますです。
いわば山上の湖。

池の周囲は足場が悪く、それもまた犯されていない好地。

野鳥が囀り、緑の湖面は静寂を保っている、都内とは思えぬ夢の聖地。

風に乗って、ふと学食のカレーの匂いが漂い、はじめて、そこが東大の敷地内だと気付くのであります。

新宿も渋谷もボロボロ。
おまけにスカイツリーが大地に楔されておりまして、大凶の悪しき風水となり果てておりますです。

いちど三四郎池におでましあそばせ。

2024
05.17

発作的に食いたくなるもののなかに、餃子がございます。

はじめて餃子を食ったのは17の時。
叔父が家庭教師をしていた家が餃子屋で、お土産にもらった、そのおすそ分けで食ったのでありますが、一個を三等分し、そのひと欠けでしたから、味がよく分かりませんでした。
言っておきますが、モリオカの餃子はダメであります。

本格的に食ったのが京都。
とうじ京都にはラーメンが存在しませんでした。
学食でラーメンを注文すると、蕎麦汁にラーメンの麺が入っているのでした。
その代わり、うどんと餃子は絶品でした。
とくに新京極のいりぐちにあったカッパ天国は死ぬほど美味いのでありました。
五人前とか注文してペロリでありました。

京都の餃子を知ってしまってからというものの、定期的に餃子を欲するカラダになってしまったのであります。
東京に出て、「餃子三人前」と注文すると、店主や店の客たちが、
「これからナニをするところだ?」
とでもいうように振り返るのでありました。

夏になり、気温が上がった午後には、
「ああ、餃子が食いたい。ビールをグビッとやって、餃子を食いたい」
餃子に頭が占められるのであります。

十傳スクールが終わったら、王将に飛び込むかな。
そして「餃子四人前!」
と注文してみよう。
レモンの酎ハイと。