2019
10.22

東北道をモリオカから北に一時間ほどいきますと、こんな鉱山跡に着くのでございます。

心霊スポットとか言われておりますが、心霊に対して関心のない私メなので、別に心霊などどーでもイイのであります。

それよりも維新の際に、長州の井上馨にだまし取られた、南部藩の豪商、村井茂兵衛の怨念が眠っておるかとおもうと、
「コロセ、コロセ!」
と入り口に立った時から、コーフンしているのでありました。

近くの資料館には、そーいうことの記載はなく、井上や三菱を絶賛することばかりで、
「情けなや…」
悔し涙をおとす演技をするのですが、誰も見ておりません。

約二キロ弱の坑道なのでございます。

背後になにやら気配を感じましたが、この鉱山は、かつては金山で、奈良の大仏や、平泉の金色堂の金に使われたと知るに及び、人間の欲によって、山を穴だらけにした、その執念に恐ろしさを覚えるのでございました。

こんな山奥で金を採掘し、それをどーやって京都に運んだかまでは記されておりませぬ。

以前は、よそ者を軽蔑して嫌う京都の気高き気風も、中国人の落とすお金に目がくらみ、完全に堕落した街になっているわけでして、人間の欲は、なにごとも可能にしてしまうパワーを持っているのでございますです。

朝鮮人に軽蔑され、「無礼者!」などと息巻いたくらいにして、けれど、米に対しては「無礼者!」などとは決して言えませんから、ますます朝鮮人に舐められる始末。

だんだんと感情的になっているのは、鉱山内で嬲り殺されただろう抗夫たちの怨念が憑りついたからでありましょーか。

大規模な坑道のなかで激しい孤独感を味わうのでございます。

突如として現れる人形は、さらに恐怖をあおるばかり。

おなじ人形でも、おはりお女性のほうが、心を癒してくれるものであります。

抗夫どもも、
「女だ、女だ!」と満面笑みとなったことでありましょう。

足がかくかくなるくらい歩いて歩きましたです。

心霊スポットが聞いて呆れましたが、やはり背後に人の気配を覚えるのでありました。

振り向くと、地べたを這うよーに老母が付いていたのでございますです。

 

 

 

2019
10.19

「占い通り受かりましたぁ…」
と彼女からメールがあったのは、この卦を立てて三時間後でありました。

応爻の酉が彼女であります。子孫が付していますから、試験では、基本的に不可であります。空亡していますから、ちと諦め気分。

けれど、三爻の巳父母と、二爻の未の兄弟が同時に動き、火生土、土生金と「接続の相生」が働き、応爻の酉を生じています。

温情での合格でありましょうか。

ここて、注目したいのは、試験の用神の巳父母。
月建からも日晨からも生じられておらず、元神の卯官も日晨の未の、「日墓」に入っておりますから、巳の父母は力を失くしていると判断しがちであります。

が、父母の忌神の子の妻財は五爻に伏し、飛神に出たとしても日月からの剋を受けております。
ということは、たとえ巳の父母は、たとえ休囚していたとしても、生きているわけであります。

なので、「受かるよ」とメールしたのでありました。

しかし、「受かりました…」の「…」が気にかかりましたので、さらに問いましたら、
「実技は合格したけど、学科で落ちたとのこと」

これが卦が六冲卦に変わった意味でありましょう。

ちなみに、翌日、学科も見事、合格したのでございます。

2019
10.18

蘭の花が事務所にいるのであります。

まるで、富豪の国のお姫様が、間違えて迷い込んだかのよーであります。
バラの花とか百合の花であれば、貧乏事務所にもお似合いかもしれませぬが、花にも生まれつき高貴な花があるものだと、島流しになった王に付き従って、かよーなところに流れ着いたのかと、はらはらと涙をこぼすばかりであります。

蘭さんよ、ここが、この事務所がどのよーな場所なのかご存じか?

土日ともなれば、全国から、異様な方々が方術を学びにくる巣窟なのですぞ。
生まれ落ちた日時や、サイコロの目によって運命をはかり、乱世の方位術を用いて、わが身を開運させる、おそろしき場所。

いわば、非常識な方法によって、この世の上位に這い上るための秘術を会得する魔の巣窟なのでございるよ。

あなたのような高貴なお花が住むよーな場所ではござりませぬ。

それとも、あなたは天使として、この場所に降臨したのでしょうか?
方術によって導かれ、我々にしやわせを与えるために、もしや月の世界から御くだりあそばれましたか。

なんとなく、そう思うと、明日から運勢に輝きが加わるような気がいたします。
明日から、幸運の扉がみつかりそーな気がいたします。

今宵は、野蛮な炭鉱主が、似つかわしくない華麗なお女性を得たように、酒を片手に鑑賞することにいたしますです。