2017
02.20

画像は外国の街角でありますが、神楽坂にも似たようなスポットがございます。
不思議な広さをもつ階段があり、そこを降りると街灯に彩られた空間に出るのであります。

とくに夜間だと、「ここはどこなのだろうか」と奇妙な錯覚におちいることもたびたびであります。

けっして嫌な気持ちになるのではございません。
心身の疲労が揮発していく和すらぎを覚えるのであります。

振り返ると階段の上の通りを数人の男たちが声高に笑いながら過ぎていきます。姿はみえませぬ。声だけ。

すると、いつだったかの恋のはじまった夜の出来事が思い出されるのであります。自分は、その恋を思い出したくて、この一画を歩いてきたのだと、思ったりもいたしますです。

我々は…そうです。私メと彼女は、ある雑居ビルの上階の客の絶えた居酒屋でワインを傾けて居ました。何を喋ったのかは定かではございません。ボトルを二本空けたことは記憶しております。
時が過ぎ、エレベータに乗り込もうとしたら、別の店で飲んでいた男たちと鉢合わせになりましたです。困りました。彼女のくちびるの縦じわが開いたり閉じたりしていたからでございます。

エレベータの扉が開きました。

男たちも乗り込もうとしましたが、それを手で制し、
「わるいな、次のに乗ってくれ」といい、「我々はこれから…」とニヤリといたしました。
「これからkissをしたいから」と。

エレベータは下降をはじめ、目を閉じた耳に、男たちの笑い声が上から響き、罵倒にかわりましたが、やがて聞こえなくなりました。

明日は神楽坂。十傳スクールです。
スクールが終わった後に、久しぶりに、あの階段のスポットを訪れるのも悪くないな、なんて思うのでございます。
すっかり春になりましたね。夜は冬に戻りますけれど。

時は過ぎゆくのです。想い出だけを置き去りにして。

2017
02.19

はるか過去の写真が引き出しから出てきたのでございます。

髭を生やしているということは、占いを始めたころの30代前半の一枚でありましょうか。
あれから30年。

占いのデータも黄ばんで、けれど、そこから「断易髄天」を書き起こそうかとして、現在、整理をしているのでございます。

そのほんの一部を講義で公開しましたら、断易の世界が立体化して見えてきましたので、がぜん、やる気が起きましたです。

この「断易髄天」は、鷲尾先生から教えられたものを、さらに独自に発展させたものであります。
断易は、吉凶、応期、そして状態判断の三つが肝であります。
すでに吉凶判断や応期断測は先輩先生によって確立されております。

が、状態判断はほとんど未開の地。
たとえば暗動、たとえば日合、たとえば剋合の解釈を、日常的な運勢とどのように絡めていくのか。

若いころから占いに身を落とした私メの総仕上げが、これからスタートするのであります。
いや、すでに四柱推命は解錠録として進めておりますです。
断易髄天が終われば、次は「奇門遁甲海底秘眼(仮題)」を完成させなければ、滅することはできませぬ。

お女性とのおデートを糧として、あと五年は頑張らねばならないのでありました。

2017
02.17

春の足音が聞こえております。
はたして秋はあったか。冬はあったのか。
夏が終わり、なんとなく季節に騙されているような気がいたします。

ここは茅ケ崎。
眠気をこらえて車を走らせましたです。
春っぽい服がなかったものですから。

が、よさそーな衣類は見当たらず、いたずらに車を埃だらけにさせてしまったのでありました。

ときおり晴れた空から、小粒の雨が風に運ばれ、そのままでいいのに、ワイパーが作動するものですからフロントが泥となって濁るのでありました。

ガラスは透明であって役目を果たすのであります。濁ってしまえば、四柱推命でいう濁水あるいは汚玉と同様でございますです。

それにしても病的な睡魔。
向こうに交番が見えますが、車を停車させ、目を閉じるのでございました。

知り尽くした場所なので、ナビなど見なくてもイイのでありますが、ふと、自分はなんと遠い場所に来ているのだろうと思ったりいたします。

まさか18歳の当時は、60歳を越えて、茅ケ崎に住むことなど予想だにしておりませんでした。

それはどなたも同様でありましょう。
なんとなく、そーなったに過ぎない現在だから、当然のものとして受け入れておるだけでございます。

となると、晩年ではございますが、10年先の自分は…いや、5年先…いや、3か月先の自分はどうなっているのか。いやいや3か月先くらいなら想像がつきます。

幸せは、予想できる妄想の期間をいうのかもしれませぬ。
1か月先の自分しか考えられないよりは、1年先の自分を考えられるほうが幸せなのだと。けれど、その1か月先も1年先も、すべては単なる推測でしかないのでございます。

交番の若造が出てくる前に、眠い目をこすって、PからDにギアを入れたのでございます。