12.13
神田に24歳からかよっていた鮨屋が二年前に閉店となりました。
通っていたと言っても、年に数回です。
中トロ1000円とかエビ1500円とかの値札のない店でありました。
値段はテキトーっぽかったです。
後年、出版社の編集人を連れていって「先生」と呼ばれた日を境に、値段が上がったのでありました。
閉店してしまってから困ってしまいました。
どの鮨屋も「ここではない」なのであります。
仕方なく事務所の近くの鮨屋に行くことにしました。
味はまあまあ、仕込みも丁寧であります。
しかし、板さんは流れ者。
大将とおぼしき経営者は、客の後ろに立ち、「次はなににいたしましょー」などと注文を取るのであります。
自分では握らない糞ジジイなのであります。
「美味しいですか?」と痩せアユをつついていたら声をかけたり致します。
不味いとは答えられません。
それはつまりカウンターの別の客へのアピールなのでした。
あるとき、私メの一つ隔てた席に座っていたオバンが、「なにこれ!」と特別注文の白子を指さし文句を言い始めたのです。
2500円の白子であります。見るからに貧弱。せいぜい500円。
板さんが大将なら、ぜったに客には出さないでありましょー。
しかし雇われ板さんです。ただオロオロするばかり。
糞ジジイは姿をくらましておりました。
じつは私メもすでに注文し、かなり不満でした。
「いいぞ、オバン、店に火をつけてやれ!」
心で声援を送りましたです。
それっきり、その鮨屋には行っておりません。
鑑定の相談者に紹介された鮨屋に三回ほどいきました。
値札のない店であります。
テキトー値段なのであります。
先生風を悟られぬよーな小汚いファッションでいくのであります。
最後のお新香巻きが旨い店であります。
しばらくはココかぁ、と思っておりますです。
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