2026
01.16

「わたしが熱中できるものはありますか?」
この問いは占いではございません。
たとえば四柱推命は、現在の運気を読み、過去の運気に何をしていたかを問い、そこからGO、あるいはSTOPをいう結果を出しますが、「何をしたらいいのか」を見つけるのは本人の仕事なのであります。

奇門遁甲もまた、「これをしたい」という目的に対して後押しを方位によって出す術法でございす。

断易もまた…。

なんに熱中できるか?
頭を抱える難問でございます。

木星の生まれたから、木に関する仕事、火星の生まれだから太陽光発電…などの適当なアドバイスは口が裂けても申せません。

現在の生活に嫌気がさし、とにかく現状から逃れたいのだとは占わなくても分かります。

そのとき人相は役立ちます。

血脈が目頭から流れ鼻骨で大きく滲んでおり。瞼に生気がない。
法令線の両線が赤くただれたような色が現われ、その赤味が大きくなったり小さくなったりしている。
そして吐息の異臭。

精神を病んでいるな?

こうなれば易者の手を離れます。
「一人では抱えきれない不安に疲れておるようですね」

熱中できるなにかを求めているのではなく、明日を考えずにすむ安心と、深い眠りを欲しているのであります。

もしも、彼女が恋人だったら、私メはどのよーに対処するだろうかと、ふと思ったりいたしました。
何日も東北の青空を眺めさせに連れ出すだろーかと。
それとも楽になるよーにと首に手をかけるだろーかと。

キチガイ病は移るのであります。

2026
01.15

最初の師匠から聞いた話であります。
その師匠も知り合いの、日限り師からの話として、私メに語ってくれました。
日限り師とは、地方をめぐり日時を決めて占いの講習会をする易者の事であります。

戦前のこと。
村長の娘が結核に病んでいるという話を聞いた占い師が、他の鑑定の予約を断り、その村に日限りをかけたのです。
肺病は死病です。栄養を摂り休養する以外に治療法がない時代であります。

話がつき、鑑定と言うことで、その易者は娘の病室に入るなり、娘の顔色を見た瞬間、「これは肺病ではない。ぜったいに違う」と娘の手を握りしめました。
その時、娘は肺病特有の咳をしたとのこと。
易者は、突如、自分の掌を広げ、
「さあ、この掌にせきの痰を出しなさい」と言ったそうであります。
「心のつかえが痰となっているだけだ。さあ、出しなさい!」
そして、易者は掌の、血痰を飲み込んだというのです。
娘は7日後に床上げをしたとか。

この話を聞いて、私メは、いたく感動いたしました。

そして、飲み屋で悪酔いをしているお女性に対して、両手の掌をひろげて、
「かまわないから、ここに吐きなさい」
と、まずは吐しゃ物からの訓練を始めましたです。

泣きながら苦しそーに嘔吐する姿が可愛くも感じられたものであります。
お女性によっては、強い酸性の吐しゃ物で、私メの掌の皮がヨレヨレになる場合もございました。
酸の薄い吐しゃ物の場合もございました。
喰ったものが出ただけと思えば、なんともございません。

なんとしても、その日限り易者に近づこうと、「これも修行」と実行したのであります。

とは申しましても、男の吐しゃ物は無理であります。

2026
01.14

古い画像が出て参りました。

2つ目の事務所。
1998年から2001年まで、この神保町の喫茶サボウルの二階で仕事をしていたのであります。

ほとんど原稿作成でありました。
鑑定客はトータルで40人ほど。
政治家の奥さんとか、銀座のママもいらしたのであります。

空襲で焼け残った建物でしたが、汚く、鼠が出るのでネズミ駆除が定期的にございました。
大きなゴキブリホイホイを天井裏に仕掛けるわけでして、仕掛けた二日後には鼠が引っ掛かり、三日ほどキイキイ泣いて静かになるのでしたが、そのあとのネズミ駆除の人が来るまで死臭に悩まされたものでした。
空気清浄機を天井付近に二台おいて、激臭を防いだものでありました。

家賃月110,000円。
サボウルの故店主が共益費だと言って25,000円を払うように家賃帳を渡されたのであります。

この頃の年収は…1800万円くらいだったよーに記憶しております。
連日の、飲み屋通い。
財布はいつもすっからかんで、毎日、お金を銀行からおろしていたのでありました。

懐かしい。
私メはまだ40代前半。

二度と帰らぬ事務所なのであります。