08.31
十傳スクールで、四柱推命卒論科を講義しております。
膨大な生年月日時のデータを、日干甲から癸まで、12か月間に分類して進めております。
しかし、データには生時があり、生時不明の場合は省いておりますです。
左の画像のように、生時不明で、しかも特別格なのか普通命式なのかを断じきれないケースが多々ございます。
1966年6月27日生まれのお女性。
年干支が丙午、月干支が甲午、日干支が丁巳。
外格の、炎上格、もしくは強旺格の外格になりそうな生年月日であります。
しかし、生時によっては内格の普通命式になるかもしれません。
外格と内格とでは、用神の取り方がまるで違います。生時は重要なのであります。
これを間違えると、「運のイイ大運が来た」という判断が根本から外れることになり、その人の運命を狂わせ、破壊することすらあるでしょー。
このお女性は、11歳の時に父親を亡くしています。旅館の娘でしたから、母子家庭でもなんとかやっていけたのであります。
そして、地元では上位に属する中学高校を卒業し、そのご留学を経て上智大学に入学。
最高の青春時代を送ってきたといえましょー。
28歳で、高校の同級生であり弁護士と結婚。
33歳に自身が弁護士資格を取り、42歳で東京に弁護士事務所を開業。
56歳には参議院選挙に勝利し代議士となります。
ところが、58歳に外国人のサックス奏者との不倫がバレて週刊誌ネタ。つづけざまに秘書給与関係で詐欺罪に抵触し代議士を辞職。
外格ならば木行、火行が喜神。それ以外は忌神。
内角ならば、その逆。
7歳からの運は癸巳運です。癸が来たとしても水が一滴もない元命式であります。むしろ巳が丙と丁の根になるのであります。
57歳の大運の戊は、火の光も熱も吸い取り、一方で子は午を冲します。
強い生年月日。身びいきの生年月日の悪さが、ここにきて出しまいます。
2022年の参議院初当選の年運は、壬寅。元命式の日干丁と愛欲の丁壬干合。
となると、このお女性は外格と取ってよさそーな感じでありますです。
十傳スクールの四柱推命で、やり残した部分は、このように三柱での見方、そして、大運で良い運を逃してしまった、つまり命式を誕生した時からだけでなく途中から判断する方法だけでございますです。
このお女性が鑑定依頼者だとして、どうやって救いの道を見出せるのか。重大であります。
いずれ講義の機会を設けたいとは思っておるのであります。