02.17
事務所から徒歩で20分。夕闇降りる音羽町の出版社へと向かったのであります。
27階だったかのレセプションルームへ。
震災の年に来たきりだったかと、窓に広がる都会のあかりを眺めて思い出すのでありました。
こういう場所は性に合わないようでして、はやく酔っ払わないといけないと感じ、ワインを胃袋に何杯か流し込むのであります。
うつくしい編集者たちが、いろいろと食べ物を薦めたり、わざわざ見繕ってお皿に盛って来てくれたりいたします。
局の偉いお方が何か喋っておりますが、聞こえませぬ。
そのうちにお世話になっている編集の方々がいらして、「これはこれは」と御挨拶をかわすのであります。
が、易者である私メは、やはり異邦人として扱われ、なんとなく窮屈なのであります。
食うだけ食ったら帰るつもりでいたので、それは正解なのであります。
と、ある男を見つけました。
男も「おや？」と私メを見ましたけれど「誰だったかな？」という表情のまま人影に消えたのであります。
「ここに勤め先を見つけたのか…」
私メは、人を見る時に、ふと上目づかいをするその男の仕草が変わっていないことになんとなく安心したのでありました。
もう20年前のことであります。
「ダメ男と別れたいのよ」
と、同棲している年下の男のことで相談を受けたことがございます。
飲み屋のお女性でありました。
「いまにこの店に来るわ」
と言いおらわぬうちに扉が開き、姿を見せたのがこの男でありました。
まだ学生でありました。
我々は会話もしたのでありました。
私メは帰ることに決め、レセプションルームを静かに後にしたのでございます。
ダメ男も背広を着ると様になるものではないか、と来た道をもどりつつ、ニヤニヤしてしまうのでした。
「明日は雨だってよう」
「こんなに星空なのに」
と通り過ぎる人々の声が聞こえます。
食い逃げした胃袋がちと消化不良ぎみでございます。
お世話になります。
酒、飲めるって良いですね！先生は、東北出身ですよね!
日本酒とか地酒が好みかと思っていましたがワインですか？オシャレ！
私は、アルコール辞めて4カ月たちました。生活習慣病で
又、体調が戻ったら初めますけど！私は、冷酒が好きです。焼酎は、いまだに味が解りません！
●十傳より→寒い時はワインが一番であります。焼酎は、舌が焼けるほどのさつま揚げを食いつつロックにすると、それはそれはとろけますですよ。
先生、コメントでまじないについて質問した者です。不幸を払うまじない気になって何度が繰り返してしまったことがあります。最後、ちょっと不満を思いながら終了したこともあります。やり直しですかね。続けても平気ですか。教えてください。
●十傳より→どーぞ、おつづけくださいまし。
ありがとうございました。安心しました。ちなみに以前なんですけどね。また、最初やろうと思います。
●十傳より→何度もヤルのでありますですよ。
ご馳走は楽しく気軽に食べたいですよね。緊張するとおいしくても食べた気がしないですもの。しっかり食べてるんですけどね。私は下戸です。お酒って強くなるには慣れで飲み続けることですかねぇ。イベントなどに呼ばれることはないですが呼ばれたら私も食べるの中心になります。たぶん。
●十傳より→立食ってのは感心いたしませんですね。私メは椅子を見つけて食うタイプであります。
立食パーティでも一人なら椅子確保して座って食べたいかもです。でもまわりの空気に合わせて臨機応変ですかね。立って食べると疲れますし。座って食事をする場所があれば座って食べます。そこらへんはわきまえていると思ってます。呼ばれることがないのでマナーは周りにあわせてとなります。ぎこちないでしょうが。その中でしっかりいられたらいいかなと思っております。
●十傳より→立って食うと直通藻屑現象となりそうでしてね。
音羽は亡き母の生まれ育った所です。
母は娘時代、大蔵省に努めておりましたが
その他にも出版社にも努めた事があったそうです。
戦争で全て無くす前の、ほんの短い楽しい娘時代だったのでしょう。
●十傳より→このへんは、なんとなく昔の東京のたたずまいが残っておりますですよ。
めったにこういう場には行かないし、招待もされないのですが、機会があればズルズルと居残って帰るタイミングがわかりません。
小野先生のような連れがいてくれれば…と思いますが、そーゆー人はきっと連れなど同行せずに参加するのでしょうね。
●十傳より→連れがいるならば行動は的確なモノとなるでありましょう。
お世話になります。
明日19日に南方位に行かなければならない用があります。その時間帯が◎天才的になるとありますが、使用しても良いですか？傲慢になるとか？頭脳と考えるのは宜しくないですか？
●十傳より→傲慢にはなりませんです。またあくまでも天才「的」であって天才になるというのではありませんです。