03.27
「座席、ございました!」
と切符売りに言われましたが、なんと、アンパンマン列車に乗ることになったのであります。
周囲は幼稚園児と連れの母親や老人。
車内には、アンパンマンの曲が流れ、ガキどもは合わせて小鳥のように歌い出すのでありました。
瀬戸内の島から船で四国にわたり、ふたたび岡山に引き返しているのでございます。
ガラガラに空いているだろうと油断していたところ、その列車は満席で、このアンパンマン号に空きが出たらしいのであります。キャンセルした子は病気でもしたのでしょうか。親子二座席が空き、それは岡山まで空席として私メの隣はその子の魂だけを乗せているのでありました。
神戸まで新幹線。神戸の北の工房に立ち寄った後、大阪梅田では、明石焼きを食い、そこから京阪で京都四条河原町へと向かったのでございました。
京都は中国人が蛆のようにいるだろうから、名所を避けて、穴場の千本へと進路を決めたのであります。
千本、つまり、朱雀は、かつて平安京のあった場所。
いまでは大極殿後に、この石柱があるばかりでございます。忘れられたように、観光客のひとりも訪れてはおりませぬ。
あと数日で、桜の花に包まれるのでしょうが、いまは赤くむくんだ蕾がうなだれているだけ。
京都には詳しいので、まずは宿を決め、ぶらぶらと歩くのでございました。
たまには、贅沢な店に入ってみようかと思いついたのは、千本ではるか昔に貧乏アルバイトをしていたことを、心のどこかに記憶が残り、過去への復讐という意味があったのかもしれませぬ。
夕べは貝、今夜はすっぽん。
精をつけてどーするのでありましょうか。
300年以上も営んでいる、この店のすっぽんを食ったら、他の京料理など吹っ飛んでしまうと語る有名人も少なくございませぬ。
鍋が出て、そして雑炊だけのシンプルさでございますが、すっほん一本で勝負をしている店らしく、目には見えない迫力がなみなみと感じますです。
気が付くと二時間以上も経過しているのでございました。
そして、貝とすっぽんによるパワーは、老いた体にきわめて迅速に効いたのでしょうか。
私メの足は、おお、懐かしの千本日活の前でピタリと止まるのでございました。
たっぷりとした女体の胸でむせび泣きたい気持ちが泥のように湧いてくるのをどーすることも出来ないのでございました。
が、知っているお女性は、あれから40年も経過しているのでありますから、誰もかれも60歳を超えた高齢者ばかりでございます上、連絡の方法もわかりませぬ。
ホテルに戻り、バーでグラスでも傾けた方が無難たぞと、私メの胸のなかの声は囁いております。
けれど、足は、千本日活の前から、動こうとはしないのでござました。
女の足では前に進めない場所というのが世界中にございますが、この密やかな男性のタノシミもそのひとつでございますね…
子供の時分にご近所にありましたのは映画館ではなく、半裸の女性が男性をもてなすお店でした。「子供は入っちゃいけません」とたしなめられましたが、そんな母もその入口から目を背けておりましたから、オンナにも閉ざされた扉だと思っておりました。
いずれ同業のドアを叩く日が来るとも思わなかった遠い日のことでございます。
●十傳より→オオクラ映画は内容より、ポスターからの妄想が楽しゅうございますですよ。
スッポンは一度も口にした事はありませんが
この品の良い器を見ても、出される料理が一流というのが
なんとなく分ります。
元気になられたお体で、日活を楽しまれたでしょうか ?
その勢いで 今朝目覚めたら、隣に知らない女性が寝ていたなんて事になったのでは
せっかく回復された腰をまた痛めませんように
●十傳より→別のカメが一人で元気な朝でありました。
大市のすっぽん鍋(丸鍋っていうんでしたっけ?)
死ぬまでに一回は食べてみたいものの一つです。
…カメ子ちゃんのこと思い出したりしなかった
ですか?^_^;
●十傳より→カメ子もそろそろ冬眠明けだなぁと、のどかに考えておりましたです。ここのすっぽんは年老いてからは食えないと思いますですよ。ただ沢庵が三切れ出されたにはちと興ざめいたしましたです。
先生、京都のホテルが満室の中でよくホテルがお取りになれましたね。
うちの新居は大宮通りで朱雀はすぐ近くです。ここが元の平安京かと驚くほどなにも残っていませんね。これだけ素晴らしい京都を作られたのですから、もう少し、桓武天皇の面影が欲しいです。
京都はしぶくて美味しい処がてんこ盛りですね。今日はもう東京に戻られるのでしょうか?
先生が京都にいらっしゃると思うだけで心がワクワクいたします。
今日は先生のお好きでないあたたかなよい天気でありますね^^;
●十傳より→京都は意外と穴場で良いホテルが空いているものでございます。朱雀は中国人にヤラれていないのでホッといたしますです。今日の暑さで、顔を真っ赤になったまま新幹線に乗っておりますです。
先生、アンパンマン列車なんて・・出張お疲れ様でした☆
前回コメントの私の微貌??(笑)のことですが、よく考えてみたら12月に小判目当てで先生の本にありました方位に小旅行をしてみたんですね。その応期が2-3月でした。容姿に効果があるというのも、ちょっとだけ狙っていましたが、先生以外の人にも数人からそのことに触れられることもありまして、にゃんこにしてはおかしいな??オカルト現象か??と思っていたんです。方位って面白いですね。
●十傳より→やはりでしょー。瞳が小判のようにキラキラしておりましたですよ。
お世話になります。
朝から先程まで数々の御無礼申し訳ございませんでした。又、勉強しなおします。
●十傳より→いえいえ、私メの勤めでありますれば。
はじめまして。
奇問遁甲や断易を是非ご教授いたたきたいと思いながら
なかなか東京まで行けずにおります。(;_;)
神戸に立ち寄られたのですね。
先生のご尊顔を拝したかったです。
また来神される際は
是非一席設けさせていただきますゆえ
前以て告知くださいませませV(^_^)V
●十傳より→神戸は独特のムードをたたえた街でありますですね。下り坂が好きです。
私のヒンソーな胸では先生をお慰めできなくて残念です。
ところで今回の旅行では居なかったはずの女性やUFOなどは写真に写っていないんですか?
●十傳より→写真には写っていないよーですねぇ。