2015
02.09

ことしもチョコが集まりまして、「まだ大丈夫かも」と安心したりしているのであります。

ねんねん、情熱というものがうすれ、せっつかれるような性欲を失ってからどのくらい経つのやら。
余裕アリという姿勢で誤魔化してきておりますが、あの頃の飢餓感にも似た性欲がなつかしくてたまりませんです。

で、チョコを舐めれば復活するかも…などと信じてしまうのであります。

誤解なきように申しますと、肉体上の機能より、精神上の飢餓感が低迷しているのであります。
お女性をせつなく愛するという気持ちをどこかに置き忘れてしまったような感じなのであります。
裸の女体を目で鑑賞できても、心で舐められぬのでございます。
ふるえる指先で不器用にファスナーを下ろした頃には戻れないのでありましょう。

服の上から、お女性の肉付きを見抜くことは出来ても、そこで終わってしまう自分自身に衰退を覚えるのでありますです。

そういうときのチョコのプレゼントはだからとても嬉しく勇気が出るのであります。
「まだまだお女性を傷つけて差し上げられるのかも」
と男ハシクレでいられることの自信にもつながるのでございますです。

お女性のなかにはクリスマスだの誕生日など恋のイベントの直前に、なぜかトラブルを起こして、そのイベントを台無しにするオバカなタイプが存在いたしますが、チョコに関しては無欲で、そっと手渡すのが理想かもであります。
それこそ破恋タインとなってしまいますから。

ところで、両手にチョコをいっぱいに抱え、東京駅から帰りの東海道線に乗るというのは男として優越感でございますです。
多の男に勝つということは、隠れた恋の喜びでもございまして、男どもの視線が私メの抱えるチョコに引寄せられるときの「ふふふ」という気持ちはこたえられぬ無上の喜びなのでございますです。

が、あまりチョコを食べ過ぎるとオケツにいくつものぷつぷつができますゆえ気を付けねば。