2024
07.26

今日、7月6日はオバケの日。
江戸時代に鶴屋南北作の「東海道四谷怪談」が上演された日から由来しているみたいですが、オノ家では、その昔、いたるところにオバケが存在していたのであります。

ところが、古い家をぶっ壊し、新しく、それこそ幽霊屋敷みたいな家を建てましたのに、オバケの気配はぴったりと失われてしまったのであります。

霊感のうすい私メでさえも、となりの部屋からひそひそ声が聞こえたものであります。
襖を開いても、となりの部屋には誰もおらず、どーやら襖の紙の中に声の主がいるみたいでした。

あるいは、弟と深夜に話をしていましたら、玄関で誰かが草鞋を脱ぐよーな音が。
ワラをこすりつける音でしたから。革靴とかサンダルではございません。
しかし、玄関には誰もおりませんでした。

またある時は、風もないのに掛け軸の軸が、かつーん、かつーんと、壁を打つ音。

ほんと、当時は、夜に廊下に出るのが恐ろしいのでした。
廊下の曲がり角に、誰かがちんまりと座っているよーな気がして。

それらがすべて気配さえないのであります。
ごくたまに、ミシリと家鳴りみたいな音がする時などは、懐かしくて懐かしくて、つい嬉しくなりますです。

オバケたちをすべて追い出したのでしょーか。
霊魂が消えて3年目の夏が来ているのであります。

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