2024
07.20
07.20
小さなころは、「どこが美味しいのか分からない」と拒絶していたのに、年老いてからは好物になった食べ物がいくつかございます。
みょうがは、その一つ。
この季節には絶好の薬味であります。
冥加と当て字するのでしょーか。命冥加で、サムライが戦いで生き残る意味があるとか。縁起ものですね。家紋に、茗荷紋もございますね。
茗荷と書くのが正しいのか分かりませんが、これは、「ミョウガを食うとバカになる」ことから由来しているとか。
お釈迦さまの弟子のナントカいう人は、物覚えが悪く、死ぬまで自分の名前を覚えられなかったらしいです。
で、そのナントカいうお弟子さんが死んで、しばらくしたお墓に見慣れない草が生えて、それがミョウガという言い伝えです。
茗荷と漢字をあてたのは、「名前を荷う草」の意味があるからなのでございます。
まぁ、夏バテを防ぎ、食欲増進の効果はあるでありましょー。
あんなに苦手だったのに、店先で売っていると、つい手を伸ばしてしまいます。
モリオカの実家では畑の隅に生えているはずであります。
しかし、まだカボチャは苦手の一つなのでございます。
みょうがに冷奴いいですね。
●十傳より→冷や汁にもイイですよ。
我が家では素麵の薬味は ミョウガ と決まっていました
今頃の季節、ちょっとした日当たりの悪い場所に
ぷっくりと太ったミョウガがたくさん生えていたので
夕飯が素麺という日は、母に言われて取りに行ったものです
私が幼い頃の夏の日
父親が夕飯の素麺を「今日は縁側で食べるぞ」と言い出しました
縁側にテーブルを運び
ゴロゴロと空いっぱい響き渡る雷鳴と稲光を眺めながら
家族で素麺を啜りました
薬味をタップリと入れた素麺を食べたのに
この晩の事は忘れず、懐かしい思い出として記憶の片隅に残っています
ミョウガを食べると忘れぽくなると言われているのに
●十傳より→よいお話をありがとーございますです。