2011
07.29

新聞紙に包まれたお酒をいただいたのでありました。
「その手には乗らないよ」
と思いつつ、しかし、新聞紙に包まれたお酒というのは、やはり美味かったことを思い出しました。山形だったかの、やはりいただきモノのお酒。これも新聞紙にくるまれていたのでありました。

新聞紙を剥ぐと、なんと非売品の酒ではありませんか。
非売品ではありません。
「非売品の酒」という名の酒でありました。

栓をスポンと抜きまして、グラスに注ぎました。
つんとくる日本酒独特のニオイ。夏には暑苦しく感じられますです。

が…、が、であります。
「旨い!」
唸りました。

あらためてラベルを眺めますと、19度もございます。

イイ女ぶった女が、本当にイイ女だったというような旨さであります。
久保田とひけをとりません。
やや度数が高めなのが、夏には辛いところですが、クセもなくするりするりと喉をすべっていくのでありました。

これは煙草をすわなくてはいけません。

いっぽんをしばらく指でもむようにあいぶしてから、おもむろに火をつけました。
グラスのなかの日本酒がゆれるのであります。

あいたいなぁ、とおもうのでした。
だれなのか、その対象をおもうよりさきに、あいたいという気持ちが先行いたします。
あいたいなぁ、という言葉の響きが、煙草の重さや、日本酒ののどごしと共鳴しあっているようであります。

「オノさんは、その人柄じゃ、幸せじゃないよね」
とむかしに言われたことをふと、思い出し、
「いやいや、ざんねんながら、じゅうぶんにしあわせです、すみませんねぇ」
と、つぶやくのでありました。

  1. キリッと冷やすと、より旨そうですね。
    夏の日本酒もいいものです。

    アテはどうしましょうか?
    やはり魚が合います。

    ●十傳より→こう蒸し暑いと、たあいなく酔って、そのまま眠りこけてしまいます。

  2. 会いたい人・・います・・・

    (もう亡くなってしまった人ではなくて)
    おそらく元気で 生きている人、
    やはり昔 私のこと大切に思ってくれた人・・でしょうか

    時々 名前が出るので あ、頑張ってるな~って思います
    生きていれば会えるなどいいますが 私の場合、
    会えない、会わない からこそ思いがつのって 
    <会いたい>のです。。

    偶然会えたら その時は そのとき・・。。です

    もう少ししたら西へ行きます あのカフェテリアに一人
    訪れてみようと思ってましたが・・時間がなさそうです
    いつか あのカフェテリアに行ってみます 想い出に愛に。。

    ●十傳より→カフェテリアで通りの日だまりを眺めつつ、自分に手紙を書いてはいかがでありましょうか。西はどうか分かりませんが、伊のルーズなお人柄のためか半年後に受け取りました。半年前の自分の気持ちが届くのも、なかなか感動的でありました。

  3. 「あなたのことを思い出したこともない、だって、忘れないから思い出すこともないでしょ?」
    昔、とある遊女さんが、かような手紙をしたためたそうです。
    あいたいという気持ちが先行するのは、こうしたことからかもしれませんね。

     ●十傳より→誰かに会いたいのですが、それが誰なのか分からぬまま、夜も更けるのでございますです。

  4. 過去・・ではなく <これから出会う人> かもしれませんね!

    あいたいなぁ ~ いいですね! 

    先ほど思い出して 待ち合わせしてた東京のカフェを
    検索しましたら ・・・ もう変わってしまっていました
    こうして 全ての思い出の場所がなくなっていきます

    あの マドリーの下町のカフェはまだあるかしら
    と思いながら 今回の旅では きっと思い出すこともなく 
    今を楽しみながら 新しい何かに出会っていくんだわ 
    多分 おそらく きっと ・・なーんて少しだけ感じてます。。

    あの頃の心の灯は 少しずつ 消えかけていきます。。

    ●十傳より→おもひ出にひたりつつ、でも想い出とはぜんぜん角度の違うところで出会いがあり、やがてそれも想い出に…。この繰り返しは麻薬でありますね。

  5. 会いたいなぁ!

    ananに載っていた、先生の『風角姓名占い』
    明快闊達のあたしの、幸運を呼ぶ言葉だと書いてありました。

    会いたいなぁ…

    いい言葉ですね。

      ●十傳より→だからといって電話したり、わざわざ出向くっていうんじゃないのですけどね。

  6. 勝ちたいなぁ!
    私はギャンブル宝典の価格が昔のように500円になってくれたほうが幸せですね。
    袋とじの大予言も年2~3回(記憶では昨年の日本ダービー、今年の金杯)ほどの
    正解率なのですから、綴じなくても良い気がしますが、。
    「破らなかった」から勝てなかったとかは無しですよ。正直立ち読み防止策なのですかね?

    ●十傳より→現在は780円くらいに値上がりましたすねぇ。以前、「宝くじあたらネェぞ」と言われたことがあり、内心「五百円の雑誌ザマスですよ」となんて思っておりました。そうです。袋とじは立ち読み防止以外の目的はございません…はずであります。(編集部の意見は異なるかもしれませんが)

  7. 今、気づきました。
    「金持ちになりたいなら破れ!」というのは
    雑誌そのものを破れということ、あるいは私(小野様)の予言を破れということなんでしょう。
    それに負けても財布に1円でも持っていれば金持ちという概念ですよね。

      ●十傳より→トータルではプラスになっているはずであります。少なくても雑誌代よりは儲けるようになっているはずであります。だから10年以上も続くギャンブル誌なのであります。業界ではこのような雑誌はマレなのであります。
    私の予言は、だいたい三頭ほどでキメていますです。これは確率的に、私にとって不利な予想であります。他の匹夫匹婦にやらせると16頭ほどピックアップしたりします。私としては、五週間以上も前に、わずかな馬に限定する予想をたてることに自負しておる次第です。
    ハズたときは、たぶん私の方がさきに、雑誌や大予言を破いていますですよ。

  8. あっしは十傳大明神の大予言で、毎年、車一台分は稼がせてもらっておりやす。中古車一台分の年も、そりゃあござんすが。ケチな野郎の愚痴なんぞ気にせず、いつものようにピシッときめてください。夏競馬は儲け時でござんす!

    ●十傳より→ありがとうごさいますです。夏競馬が儲け時とは、かなり競馬つうの御仁でありますね。

  9. 車もピンきりですからね。どこぞのサクラさんですか?いまはサクラのきせつではありませんが、、。
    べつに5週間前でなくて結構ですよ。こうやってコンタクト出来てるのです(でしょう)から。
    直前の予想だと予言に狂いが出るのでしょうか?

    ●十傳より→ブログで直前予想…。それは無理というものでありましょうねぇ。
    おっしゃるとおり桜の季節ではないので桜はないとおもいますですよ。
    このやりとりはendにいたしますです。