04.24
夕方には間があるというのに、町のメインストリートには人影すらおりませぬ。
かつて松尾鉱山という炭鉱街がありまして、空中都市として栄えておりました。昭和30年代の頃であります。
それが炭鉱の需要が失われ、廃坑へとおいやられ、八幡平のすそ野で廃墟と化しておりますが、その炭鉱街を彷彿とさせられる町並みでありました。
喫茶店のオヤジが、
「若者には悪い」
と衰退していく町を申し訳ながっておりました。
そのオヤジがご馳走してくれたロシアンティの甘さが、私メの目に、賑やかだったろう町の亡霊を、つかの間、見せてくれたよーでありました。
喫茶店の窓から、向かいのレコード屋のポスターが覗いておりまして、それが、唯一の芽吹きのような気がいたしました。
スポティファイで、聞いてみましたが、
「ますます寂しくなる」
とイヤホーンを外しましたら、ナポリタンの臭いがいたしました。
「キムラさん」
それが自分の仮名であることを、つと忘れておりまして、
「大盛だっけ?」
の声を聞き逃していましたら、とても気難しい男だと誤解されたよーで、以後、オヤジとの会話の接点は途切れたのでありました。
印象派の画家だったら、滅んだ建物全体をとぐろする、蛇のように這う白い時間を、どのよーに描くのでありましょーか。
私メは、明日は関東に戻り、今回の北の方位に刻まれた現象を背負いながら、眉間に皴を寄せて仕事をすることになるのでありますが、すでに、スマホには珍しい男からの着信が届いておりましたです。
旅行中は、ほとんどメールにも電話にも対応しないことにしておりますけれど、八年ぶりに連絡をくれた男だということに、
「なにかが始まるな」
予感したことでありました。
「今日は、どこにおいででしたか」
旅籠の女中さんにも、
「どこにも…」
またしても気難しい反応をしてしまう、今回のキムラ満夫なのでありました。
ポスターにメタモルフォーゼと
書かれてますが、
ドイツ語で変化、変身と言う意味
まさにそこにいらっしゃる先生の事を言い当てたみたいで
怖い!
●十傳より→自分に飽き飽きしていましたから。
稚内ですか。
●十傳より→わかんない、おっかないであります。
そんな秘境の地でも電気は一応来ているんですね
●十傳より→洗浄機付きトイレもございますです。
昔は人々で賑わっていた土地
このようにサビれた街は、年々増えていくのでしょうね
とことんサビれていけば、今度は観光地として息を吹き返すのかもしれませんね
絵を書くことは苦手ですが
もし自分が画家でしたら、この風景を どう描くでしょう
車と人は描かず、犬一匹と 捨てられた空き缶を片隅に
あの「ラーメン」赤い旗 …… どうすべ
モネの作品に バカボンのパパが登場しそうな感じがして面白いので
残します
となると 犬ではなく、満面の笑顔でピースをしているウナギイヌにしなくては
●十傳より→町の中を鹿の親子連れとか狐が歩いておりました。
キムラさんはSpotify聞くのですね。ハイカラですね。
●十傳より→ですよ。
キムラさんから小野先生に戻られるのですね。
神楽坂の事務所で相談者の鑑定をされている
小野十傳先生
廃墟を一人さすらい歩くキムラ満夫
いったい、どちらかが本物?
●十傳より→どちらも虚象かもです。
4/25丙乙を実行しました。8月頃にもいろいろな物事が発生しそうなので。ちなみに僕は最近、堪がよく冴えます。また、小野先生の行先がこの世のどこでもないなら地獄ですか?
●十傳より→天獄じゃよ。
かつて某超有名企業の社長がそこは熊襲の地だと言ってましたが
熊襲なんかまだいるんですか ?
●十傳より→熊襲は、悪魔の元のQ州でありましょう。北は蝦夷であります。これはアイヌさんの末裔らしきお顔の方々はおいででした。
鬼遁の効果…どんな効果だろう
●十傳より→最初はしち面倒な出来事から始まるのであります。
冷たい水の川(稚内)
今回の北の鬼遁は事前に選んで、
ここに行かれました?
偶々?
●十傳より→でしたかねぇ。