09.24
名山ならば、いろいろな登山口があり、山道も整備され、何合目とかの標もあって、安心して頂上へと向えるのですが、名もなき山はそーはいきません。
たとえば、私メが断易という山に踏み入ったのは、人生がどーもこうもにっちもさっちもつかなかった、
「これで終わりだ…」
絶望に沈み、前も暗闇、振り返っても暗黒という状態の時でありました。
最後の選択として、
「占い」か「手品師」の二つが残り、手品師は手を痛めたら終わりだが、占いならば多少、ボケても大丈夫かも、ということで占いへと足を踏み入れたのであります。
が、そこは深山。
一年も勉強すれば、何とかなるという安易な世界ではありませんでした。
理解とかそーいうこととは別に、
「この世界で良いのか」
「もう止めた方が良いのでは」
という迷いが付きまとう世界でありました。
多くの人なら、「やめよう」と早々と匙を投げたところであります。二年目の中頃から、そういう気持ちが頭をもたげ、
「この先生の人格が問題だ。この先生の教え方が悪い。別の教室は評判がいいから、そこに移ろう」
などと自分の迷いを、師匠に原因させるのでございました。
どこまで勉強すれば、頂上に到達するのか、そもそも、現段階は何合目なのか。
道標のない世界なのであります。
お金ばかりかけている自分は狂っているのではないか。
貯金額は5万円から増えたためしはございません。車を購入するどころではなく、木造の貧乏アパートで屈辱の日々でありました。過ぎ去る外車を、すぼめた目で睨んでおりました。新築の都庁を指さしては「滅べ!」と声を出して仰いでおりました。有名人の醜聞を見ては「死ね、死ね、死んでしまえ」と無駄な興奮を抑えることができませんでした。
たしかに狂ってはいるのですが、教室を見回してもメジャーになっている方々は皆無。
プロの易者のオバさんはいても、私メの目指す方向性とは異なっていたのであります。
「方向性?」
そんなものはないと今なら嗤えますが、当時は、それでもどこか純粋さが残っておるのでありました。
脱落者は数え切れません。
が、趣味で習っているのではありません。ここで脱落したら、あとは犯罪者になるしか道はないところまで、私メは追い詰められていたよーであります。いや、すでに犯罪者だったかもしれません。現実の犯罪に手を染めていないだけで。
いまだとて頂上を極めたとは思ってはおりませんが、密林の中であえいでいた頃よりは、ずいぶんと快適であります。
「もうこれしかない」
睡眠時間を三時間に絞り、空を仰げば、五色に染まり、
「これが五行か。これが遁甲の方位の気の色か」
体力の消耗が幻覚を見せておりました。
お金が出来れば、一冊10万円とかの古本を買いそろえ、言うことも変になり、普通の仲間からも見放され、一人どっぷりと占いの沼地に溺れかけていたわけであります。
が、私メを救ってくれたのは、教室の受講生のお婆さんでありました。
株占の達人とはつゆ知らず、そのお婆さんから、「あなたは若いのに感心ね。占いを捨てちゃダメよ」
と励まし続けてくれたのでありました。鷲尾先生に紹介してくださったのも、このお婆さん。
占い業の師匠である六龍先生にいた私メに、「こんなところにいちゃダメよ。断易なら鷲尾先生だから」と、翌日、築地にある鷲尾先生の事務所に連れて行ってくれたお婆さんでした。以後、お世話になりっぱなしの長いながい付き合いになるのでありました。
訃報がありました。
そのお婆さんの。
今回のブログは追悼の念を込めておりますです。
頑張らなくっちゃ!
道に迷った時、一人見つめてくれる人がいれば自死は無くなるのに、と思うことがあります。
若い時は死に急ぎ、老いては生き急ぐものだなと感じる人生の秋となったようでございます。
先生には御身ご自愛の上、幾久しく我々をご教導くださいませ。
●十傳より→恩人はどこかに必ずいるものであります。
お悔やみ申し上げます。これからも占いに邁進出来るよう願っております。
●十傳より→ヨロシクであります。
先生、どうか後に続く占術を志す者達の道しるべになって下さいませ。
玉石混淆の世界で正しい道筋を示して頂いだきたいと
切に願っております。
●十傳より→山頂を目指しますです。
僕自身がどのやり方もだめ、亡き母に兄弟2人分でで3000万円もの生活資金を使い捨てにされ、病気で体調悪化は゛かり。そんなときに四柱推命と出会い、小野先生の奇門遁甲の本と出会い、五行相性でヒット作を出す方法を知り。今ではこれらなしの生活は考えられません。本当にどこに救いがあるか。意外なものです。
●十傳より→救いはいつでもどこにでもあり、しかし、それに気づかずに不幸に沈んでしまうのかもです。
どういう人物と出会うかによって
進むべき道が大きく変わってしまうものですね
このお婆様、人を見る目があったのでしょう
先生の人柄と才能を見抜いていたため
なんとしても先生に日の目を見させてあげたかったのでしょうね
受けた恩を決して忘れない先生の心根
今回のブログの内容、深く私の胸に沁みました
このお婆様がどのような人生を送られたかは存じませんが
受けた恩を忘れずこれほど先生から慕われているということは
幸せな方であったのではないかと思います
お婆様、きっと喜んでおられるでしょう
心からご冥福をお祈りいたします
●十傳より→私メのラッキーは、人生の節目でとてつもない恩人に出会っていることであります。
小野先生を断易の最高峰に導かれた そのお婆様に
私も心から感謝して、御冥福を申し上げます。
素敵な方でいらしたのでしょうね。
断易、もう一度教科書を開いてみます。
●十傳より→パピヨンさんに、そーいわれると照れてしまいますです。
断易は『匠』を感じます。そして生々しいです。
小野先生は名外科医のようです。
私達は小野先生に出逢えて良かったです。
ダメな易者に間違った小道に連れて行かれ遭難しかかるお客、生徒、
間違うならばやらない方が良いのも厳しい占術ですね(T-T)
●十傳より→間違った小道を選ぶのも運かもしれませんです。
奇門遁甲の教科書についてお教えくださいませ。
353ページの丙申の四局東北に◯が付いております。
己癸という大凶でも、九星九宮八門八神の2つが良ければ 問題なく外出できるのでしょうか?さて、授業での記憶がなく、大凶ですので、考えてしまいます。
どうぞよろしくお願い致します。
●十傳より→奇門遁甲本の〇×は、八門などの判定だけではなく、これは講義でもあまり語っておりませんです。〇判定でも、己癸の悪さは多少は出るのであります。己の色気を利用することはできますです。そして奇門遁甲は凶方位の使い方が極意であります。
先生、ありがとうございます!
奇門遁甲をほぼ毎日実践して思うのは、
とにかく凶方位を避けることが大切と実感しております。
そして極意で凶方位を使えるほどの度胸はまだありませぬ。
●十傳より→凶を避けることで、なぜか無意識に凶を避ける体質になるものであります。
私がまだ生きているのは小野先生のおかげです。
先生にも修行中の期間があったのですね。
●十傳より→いまでもであります。
断易を正しく教えることができるのは
もはや先生しかいないのですね
こちらも頑張らなきゃです
●十傳より→私メも、あとワンクールくらいはヤレるかもです。
先生のお言葉ひとつ一つが心に響くのであります。
どーにもこーにもならなかった人間関係の煩わしさで精神が病み…身体を壊し…
パワハラにも耐え…訴える事も出来ず…(相手の事を御可哀想に…としか思えなくて)
ここから去るしか道は開けぬ!と、自ら失業の道を選んだ私です。
で…時間のある今…
先生から教わった3年間分のテキストとノートを照らし合わせて勉強をしていると、当時はノートをとる事に精一杯だった私ですが…
「はーなるほど…こういう事か」と何となくですが分かり始めて来ました。
鮮明に覚えているのは…講義の時の実例で私の10年運を見て…
「よく今まで生き延びられましたね」と言われた事くらいですf^_^;
「運」とか「財」を動かすには、四柱推命だけでは限界がある…
そういう事が知れただけでも良かったと思っております。
先生から教わった事…引続き勉強のやり直し、頑張ります。
●十傳より→ソコなのであります。教えられっぱなしでは身に付きませんです。
先生がそこまでして勉強をしてくださった占術を有難うございます。
●十傳より→教えることでも発見があるのであります。
ある月盤にパワボを置いてみて,全然効果が感じられないな~と思っていたのですが,隣の部屋の住人が頻繁に大ゲンカするようになりました。もしや。
●十傳より→もしやですね。が、パワポは効果は遅い場合もございますです。
最近ありとあらゆる面で逆になります。実生活でも断易でも。気づいて逆バリした時は残りの実を拾うごとく、まるでイガグリの中に一つだけ虫食いがないのをみつけるように。
ブログみて思いました。たぶん、こうゆうのが転換期なのかなと。
仕事を変えるか、些細なことですが、禁酒禁煙から始めようか…タイミングと気付けたことが重要かなと。
先生の姉弟子でしょうか?師匠級でしょうか?感謝とご冥福をお祈りします。
●十傳より→転換期は「その時!」が自然にやってくるものであります。
友人がある高名な占い師に今年の運勢をみてもらうと
今年はたくさんのチャレンジをする時
仕事も合わなければ即辞めて次へ次へとする時だと
言われたそうです。
コロナで失業者がふえ、求人も減るなかでも
こんなやり方していいのでしょうか…
世界情勢と個人の生年月日はどっちが優先なのか…
ちなみにあってる仕事は飲食業と言われたそうです。
●十傳より→コロナ禍にあっても成功するチャンスはございます。が、その鑑定を真に受けるのは危険であります。「場合によっては」という前置きが必要でありますね。
小野先生のブログにたびたび登場される株占のおばあ様、お亡くなりになられたのですか。私も相場をやるため、お話とても印象に残っております。先生にとって、大恩ある方だったのですね。お悔やみ申し上げます。株占い、私も知りたかったです。。。。
●十傳より→譲られた、「断易株占の秘訣」なるノートがございます。セミナーなどでご紹介できれば、と思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。
先生のおかげで生きる希望が見えるようになってきております。
●十傳より→それはよーございました。
佐藤六龍先生は小野先生の師匠のお1人なのでしょうか?
●十傳より→商売としての占いの尊敬すべき師匠であります。