02.13
「こぐま」。
この素朴な店名だけで、心の傷ついた者たちはつい涙をこぼすかもしれませぬ。
私メが以前、開運料理としてアップした、ミルクヌードルも、もとはといえばここからパクったものであります。
はじめて入ったのは20年前にもなりましょうか。
当時からすこしも変わってはおりませぬ。
発展もしない代わりに衰退もせず、いや、いつもお客は満員なのであります。
普通ならチェーン店を目論んでもおかしくないのに、店主はそのつもりはないようであります。
その姿勢が、味を落とさずにいられる原点なのでありましょう。
隠し撮りで店内を撮影しましたが、ごく普通のB級のラーメン屋の雰囲気であります。
牛乳ラーメンは健在でして、650円は、この店でもっとも値段の高い高級品なのでありました。
店でくつろいでいると、心の深いところからなんとなく幸せな気分がじわじわと這いあがってくるのであります。
藤沢ですから、むろん雪が降っているはずはございません。
しかし、窓の外はしんしんと雪が降り続いているような錯覚を起こさせ、その錯覚から離れさせないところにも、この店の魅力があるのであります。
客は、店主のつくるラーメンを固唾をのんで覗きこむのであります。
すでにラーメンを配られた者たちは無心に麺をすすっておるのでありました。
おお、これですこれです。
待ちにまっていたお女性がブラをはずし、どこまでも柔らかそうな乳房をさらけだした瞬間のホワイトであります。
塩ペースにパックの牛乳を注いで沸騰直前に止めたもの。いくぶん塩味が強いのはバターのおかげでしょう。
その乳房のやや汗ばんだ皮膚からただようものがございます。
「ゆうべ何をたべたの?」
「やだなぁ、ニンニクにおう?」
「いいよ、オレもいま食べるからぜんぜん気にならなくなる」
ああ、幸せだ…というため息が出るのでありました。
私メは、塩味をもっとセーブし、玉ねぎとジャガイモをふんだんに入れますから、元祖牛乳ラーメンとはずいぶん違った味覚になっておりますです。
あっというまに平らげ、高血圧の原因になるのもかまわず、スープの最後の一滴まで飲みほしたのでありました。
やはり、こういうラーメン屋は貴重であります。
函館の煉瓦街のほど近いところにあるラーメン屋もそうでありますが、店主の経験とカンによって出来上がるラーメンほど美味いモノはございません。
たとえ不味くても、ふたたび足を運んでしまうモノなのであります。
が、やはりいささか塩味がきいていましたから、ファミレスのジョナサンに直行いたしまして、餡蜜で〆たというわけであります。
満足満足でありました。
バタバタした一日で、コメントしようと思うと電話がきたりして、3回くらい中断し…
おかげで、見る度、新たな文章が追加されていくのを楽しめました!
最後に盛り込まれた、オッパイと、
いつもプッ!と吹いてしまう、「やめて」「いいぢゃないか」的な大好き十傳劇場により、
何か調味料が足りないような…と思った最初の記事が、
ぐんと味わい深く、塩加減も絶妙な仕上がりになっていて、さすが…!と唸りましたよ。
●十傳より→そうなんですであります。ひとつひとつのフログを見返して、アミノ酸をふっていきませんと美味しくならないのであります。
先生は料理のレシピ本は出さないのですか?
いつも美味しそうな物を作ってUPされているので、
その度に本当に食べたくなってしまいます。
それこそ開運料理レシピ!みたいな。
牛乳ラーメン、めっちゃ美味しいそうで、
食べたいし、作ってみたいです。
●十傳より→出したいのは山々ザンスけれど、畑違いなので、出版社からのお声は皆無でありますです、はい…、
残念ですねー、占い師が出す開運料理レシピ本
は絶対皆食いつくと思んですけどねー。
ただの料理本なんて皆あきてるし、魅力もあまり
感じないのですよー。
●十傳より→ちと編集者に提案してみようかとも思い始めました。
はい!是非是非お願い致しますです!
●十傳より→ダメもとでね。
ダメもとでも、わたし待ってます(笑)
●十傳より→待つって何を?と過去のコメントを調べたら、開運レシピ本のことでしたね。待っててくださいまし。